先日、工房の中の配置換えをしました。
その目的は、サンプルの靴をだいたい近いところにまとめて展示したかったということと、カウンターを入口の近くに置きたかったということなのですが、
カウンターに関しては少し変えたいところもありまして、時間があったら作り直そうかと思っています。
最近は2×4材が高騰していてちょっと手を出しにくい状況なので、そのタイミングを見計らってと思っています。
私は基本的にそういうものを作るのが好きで、特に木工は簡単に大きなものが作れるので達成感が大きいです。
カットする作業はホームセンターでお願いするので寸法だけ決めておき、その先のコースレッドを打ち込んでいく作業はとっても楽しくて、インパクトドライバーを持っただけでワクワクします。
どんなカウンターが出来上がるのかは、完成したらまたご紹介させていただきます。
さて、今日は昨日に引き続きラストの話です。
お客様からすれば、ちょっとわかりづらいことかもしれないのでご案内させていただきます。
私たちシューリパブリックでは、お客様が初めて靴をご注文いただく際に、ラストもお作りいただいていますが、どのラストをお選びいただいても違うのは基本的につま先の形状であって、足に触れる部分はほぼ同じになります。
なので、どのラストが足に合うかということに関しては、お客様の足に合わせて調整をするので、基本的にどれも同じということになります。
さらに、例えば1足目でシューズをご注文いただいた場合に2足目でブーツを作ることが可能かということですが、これは可能です。
私たちの場合、シューズもブーツも同じラストを使っています。
業界でいう乗せ甲というものも使わないで、シューズのラストそのままでブーツを作ります。
靴に詳しい方だと、ちょっと珍しいと思われるかもしれませんが、実際にそういう靴メーカーはたくさんあります。
ドクターマーチンのグリッグスも、見学に行ったときはシューズのラストでブーツを作っていました。
なぜシューズのラストでブーツを作るのかというと、それで全く問題なく作れるからです。
いわゆる一般的なブーツラストはシューズのラストとどこが違うのかというと、ブーツの甲のラインをキレイに出せるようにラストの甲の部分が高くなっていたり、カカトの部分は垂直に立ち上がっていたりしています。
でも、私たちシューリパブリックのブーツは、カカトのラインに関しては足首を絞りS字を描いているのでむしろブーツラストだとこのラインが出せませんし、同じ理由でブーツ用のシューツリーも使えません。
一般的にブーツはカカトをストンと落としやすいようにカカトから上がまっすぐ立ち上がっているものが多く、それは既製品だからこそいろいろな足に対応するためなのですが、オーダーメイドであればその方の足に合わせて作ればよいので、足首を絞っても問題なく履くことができます。
また、甲の部分に関しても基本はレースアップのブーツなので、作ってみるとわかりますがこのラストで全く問題ないのです。
そんなわけで、もし気になっている方がいらっしゃったら、次の靴はブーツでもシューズでも大丈夫ということを知っておいてください。
★★★お知らせ★★★
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