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クリッカーのオイル交換

ここ最近、クリッカーの油圧が上がらないような感じがしていて、よくよく考えてみたら前回のオイルの交換が10年前でした。 通常であれば、長くても5年くらいで交換するのが好ましいそうなので、10年はちょっと放置しすぎですよね。 そんなわけで、先日からちょっとずつ準備をしてきまして、必要なモノがそろったので今日オイル交換をすることにしました。 ちなみに、クリッカーというのはこのような機械です。 念のため、事前に製造元のニッピ機械さんにオイルの硬さと必要な量を訊いておきました。 ニッピ機械さんと言えば、今では漉き機で有名ですが、昔はこういうものも扱っていたのですね。 このモデルは、聞くところによると生産終了から30年くらい経っているのだとか。 教えてくださった方も、古い資料を確認してくださったようです。 ありがとうございました。 さて、まずは古いオイルを抜くのですが、抜いたオイルをどうしたら良いのか考えた結果、大きなバケツだと邪魔になるので、7~8リットルごとに小さなビニール袋にいてれしまえばよいということになりました。 今回使用するのは、モノタロウで購入した作動油(ハイドロリックオイル)で、粘度が32のものです。 タービン油でも良いのだそうですが、今回は作動油にしてみました。 使用する量が30リットルとのことで、ペール缶が2つになりました。 クリッカーの前面のふたを開けるとこんな感じになっていまして、下の方にオイルが溜まっているのですが、思ったほどオイルは汚くなかったです。 でも、オイルって古くなるとオイルの役を果たさなくなるって聞いた事があるので、定期的に交換しないといけないですね。 オイルは、ペコペコで地道に抜きます。 あらかじめバケツにビニール袋を二重にしてかぶせておけば、バケツを汚すことなく作業を進められます。 オイルがだいぶ減ってきたら、フィルターが見えました。 10年前にもオイルの交換をしているのですが、その時の記憶が全くなくて、フィルターどこだったかなぁと探してしまいました。 フィルターは、結構径が大きなナットで止まっていたので、こいつの出番です。 と思ったら、それほど固く締まっていなくて、手で回りました。 今回は、服が汚れないようにちゃんと準備をしています。 専用のカバーもありますが、30リットルのビニール袋の一部に穴を開けて手を通し、輪ゴムをかければ即席のカバーの出来上がり。 外したフィルターは、十分にオイルを抜いた後、 パーツクリーナーをかけてオイルを吐き出させました。 パーツクリーナーって、トルエンだかアルコールだかわかりませんが揮発性の高い薬品が入っていて、もしかしたらフィルターの内部の素材に良くないのかもと心配しながら吹き付けたのですが、結果的に大丈夫だったようです。 フィルターは、しばらく乾燥させます。 クリッカーの内部には、ゴミがたくさんたまっていて(これを悪露というそうです)、そいつらをキレイに取り除く必要があるので、結構手間がかかりました。 クリッカーの内部がキレイになったら、先ほどのフィルターを取り付けて、新しいオイルを入れます。 また地道にペコペコで入れました。 ゲージがあるのでちゃんと指示に従いながらMAXのあたりまで入れまして、ふたをしてとりあえず作業は終了です。 ただ、油圧の機械はエアが入ってしまうとちゃんと動くまでに時間がかかるようで、このままスイッチを入れたらOKという訳にはいきません。 フィルターの内側にもオイルが染み込んでいくくらいの時間が経った頃にスイッチを入れてみて、まだはじめは弱々しい感じなのですが、調子を確認しながら4時間くらいかかってやっと普通に動くようになりました。 いや、まだ普通ではないのかもしれませんが、特に変な音がすることもなく、ちゃんと動いてくれます。 ただ、以前に比べるとなんとなく動きがゆっくりに感じられて、これってオイルが新しいからしっかりと本来の動きをしていると解釈するべきなのかまだよくわかりませんが、明日また確認してみて問題が無いようならOKとしたいと思います。 今回、必要なオイルの量が30リットルなのに対し、ペール缶が2個で40リットル購入し、10リットルの行き先がまだ決まりません。 作動油って他に何に使えるのでしょうか? ミシンオイルの代わりになるのでしょうか? なにに使えるのか調べてみます。 10リットルも捨ててしまうのはもったいないですからね。 今日の夕方に、工房の屋上から見えた夕焼け。 今日は満月でしたが、大きな体育館があって工房からは見えませんでした。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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