まず、ひとつお知らせです。
今年も企画商品の旅チャッカの受付をしております。
旅チャッカとは、旅行や出張の時に通常であれば履き替える靴をもっていかなくてはいけないところを、1足の靴で数日間を乗り切れるという仕様のチャッカブーツです。
今年の仕様は、基本的な部分はいつもと同じですが、革に関しまして小さなシボのある革を使うことにしています。
こんな革です。
ちょっとツヤがあって、擦りキズがついてもクリームで消えそうな感じの革です。
受付は2月末まで。
ただ、新型コロナのこともあって工房にお越しいただけないという方もいらっしゃるかもしれませんので、そのような方はご相談ください。
詳細は、1月18日のブログをご覧ください。
ところで、余談ですが皆さんはカメラってお好きですか?
カメラ好きという方はけっこうたくさんいらっしゃるかと思いますが、じつは私もカメラ好きで中学生のころから父親のおさがりのカメラを片手にあちこちに出掛けました。
カメラ好きにはいろいろあって、例えるなら鉄道ファンには乗り鉄、撮り鉄があるように、カメラ好きにもカメラそのものが好きな方もいれば、カメラをもってどこかに行って写真を撮るのが好きな方もいます。
私はどちらかと言えば後者で、カメラやレンズはそんなに高価なモノじゃなくても全然OKで、カメラを持ってどこかに行く、いや正確には出かけることがメインでついでにカメラを持って、残しておきたい景色があったら写真を撮るというタイプです。
なので、カメラはできれば小さい方が好ましく、でも多少はキレイに写ってほしいので、普段は富士フイルムのミラーレスのカメラを持ち歩いています。
次はどこに行こうかなぁ、コロナが落ち付いたらどこに行けるかなぁといつも考えています。
地図を見て知らない土地を探しては、Google Street Viewで旅行気分に浸り、次はここに行きたいなんて思って・・・。
そんな私の旅行気分を盛り上げてくれるのがカメラであり、カメラを見ているだけですでに旅行に行くような気分になってしまいます。
さて、今日はラストの話です。
こちらは工房においてあるギリーシューズです。
私たちシューリパブリックの#SRCというラストを使って作った靴です。
その#SRCというラストがこちら。
こうして見て見るとなるほど確かにと思う反面、ちょっと形が違うんじゃないの?って思うところもあるかもしれませんね。
つま先の形を比べてみると、当然のことながら靴はラストのシルエットにライニングの厚み、つま先ならトーパフ(つま先の芯)の厚み、そして表側の革の厚みが加算されて、ラストに比べればだいぶおおらかなシルエットになります。
さらに、これを見ていただきたいのですが、
ラストの厚みはこれくらいなのに対し、
靴の厚みはだいぶ厚くなっているように見えます。
これは、ウェルトよりも上の部分はインソールを含んでいるためで、インソールそのものが結構厚いので靴の内部の厚みがあるように見えます。
ですが、実際には先ほど見ていただいたラストがベースになっているわけで、靴の内部は思っているほど厚くないのです。
靴のフィッティングに関係する話になりますが、靴の内部はなるべく隙間がない方が履きやすく、隙間や余裕がありすぎると靴の中で足が動いてしまったり、隙間があるゆえに大きなシワが入ってしまうこともあり、フィッティングの理想はきつくない程度にタイトであることとされています。
そんなわけで、靴を見てシューツリーを選ぶ時や、ご自分の足に合わせた靴を選ぶときに、靴の形に惑わされないようにお気を付け下さい。
★★★お知らせ★★★
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。