こちらは、完成して納品待ちのIさんのスウェードのチャッカブーツです。
この革は、もう何年も前に生産中止になってしまったスコッチスウェードというもので、ストックのものを少しずつ使っていました。
そして今はもうほぼ完売です。
このスコッチスウェードは、とても生地が厚くてしっかりしているのにキメが細かくてとってもキレイな革なのです。
この革の代わりになるモノをずっと探しているのですが、正直なかなか見つかりません。
なのですが、先月のレザーフェアで兵庫県のタンナーさんが出品しているスウェードを見つけ、興味がある旨のメモを残したところ、関東の販売は私がかつてお世話になっていた革屋さんとのことで、その革屋さんの営業さんから10年以上ぶりに連絡が来ました。
その革は、試作を進めている商品とのことでした。
年が明けて、先日また連絡が来まして、その革ができたので見に来ないかとのことでしたが、今は都内に行く予定がない旨を伝えたところ、わざわざ見本を送ってくれました。
それがこちら。
色はともかく、スウェードで生地はなかなかしっかりしています。
じつはこの革はギン付きスウェードと言いまして、通常のスウェードはスムースの革をスライスしてとった2層目を使うことが多いのに対し、この革は1層目の裏側を使うという、ある意味贅沢な革なのです。
なので、裏側はギン面です。
そんな革なのですが、やっぱりスコッチスウェードと比べると多少仕上げが粗くて、さすがにキレイな感じの靴にはちょっと使えません。
その差は多少なので、カントリー風の靴やブーツには十分なのですが、そうそうカントリー風の靴のニーズがたくさんあるとは思えないので、この革を買うべきか否か迷っています。
私の好みでは、キャメル色っぽい#タバコと#ダークブラウンは良い雰囲気なので買っておいても良いかなと思ってはいるものの、決定力に欠けるというところです。
うーん、困った。
私の持論は、どちらを買うか迷ったら両方、買うか買わないかで迷ったら買うと決めているのですが、今回は一歩が踏み出せません。
皆さんのご意見をお聞かせください。
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