伝統と革新

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世の中は常に進んでいるのだから、自分自身も進化していかないといけない。

その場にとどまっているのは、進化している周りからすれば後退しているのと同じだという人もいれば、

昔から受け継がれているものを、昔からのやり方そのままでしっかりと守っていくことが大切だという人もいます。

どちらが正しいのかというと、どちらも正しいのだと思います。

ただ、単に昔からそのやり方をやっているということだけが理由なのであれば、それは受け継いでいく必要があるかはやや疑問です。

私の実家は建築関係の仕事をしていたので、子供のころからやれこの日は良くないとか、この方角は良くないとか、

おそらく元をたどれば何かしら理由はあるのかもしれませんが、昔からそういわれているということを理由に可否が決まっていたので、

私はあえてそういう根拠のないことは信じないという性格に育ちました。

仏滅だろうが4のつく日だろうが、まったく関係ありません。

しかしながら、三国志やそのほかの歴史的な書物には、現代にも通じる非常に理にかなったことが記されていて、

いわゆる温故知新的なアプローチでの伝統は、今も今後も必要だと思っています。

では、現代の靴においてはどうなのか、革新的なのか、伝統が中心となっているのか・・・?

これは、革靴に限って言えばかなり伝統の部分が幅を利かせているように思います。

今も昔も高級靴の代名詞となるグッドイヤーウェルテッドは、19世紀後半のころからほとんど変わっていませんし、

ハンドソーンウェルテッドにおいてはそれ以前のモノです。

戦後において進化したのは、接着剤とゴムやウレタンの耐久性などではないでしょうか?

ハイテクなマシーンを使って足を計測できる機械は、確かに途中の過程が革新的ではあるものの、

実際にやっていることはそれまで人間がやっていたことを代わりに機械がやってくれるというだけで、そのものズバリが変わっているわけではありません。

それは、19世紀に完成した靴づくりの手法が非常に先進的だったのかもしれませんし、

みんながそれでOKと思っているのかもしれません。

しかしながら、おおよその骨格となる部分はほとんど19世紀のころと変わっていませんが、細かい部分、

例えばソールの素材や接着剤、靴ヒモの素材、革の鞣しの技術などは、しっかりと時代に合わせて進化しています。

伝統の中に革新がしっかりとちりばめられているのです。

ちなみに、私たちシューリパブリックの靴は、伝統の部分をしっかりと守りつつ、時代に合わせて、

もしくはこれからの時代を見据えて、靴自体のねじれ剛性を十分に高め、身体を良い状態に保つことを目的としたものになっています。

これを革新ととるか個性ととるかは受け取り方次第ですが、私たちの場合は単に新しいことを求めるのではなく、

みんながこうなったら嬉しいだろうなぁということを実現することを目的とした靴を提供するように心がけています。

そんなことを含めて、明日のIVY PRODUCTSさんのイベントでいろいろとお話しさせていただきたいと考えています。

もうすでにたくさんの方々にご予約をいただいているそうで、今からとっても楽しみです。

明日お越しいただく方、お気をつけてお越しください。

お知らせ

【 お知らせ 1 】

7月19日(金)と20日(土)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにて恒例のイベント開催です。

その中で、19日(金)の夕方からゆるーい感じで軽く催しをやろうかということになりました。

主な内容はトークイベントが中心となる予定です。

お越しいただける方は、できましたら事前にIVY PRODUCTSさんのほうにご予約をお願いいたします。

【 お知らせ 2 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 

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