ここ数年は、季節問わずでお仕事でもカジュアルな服を着る方々が増えて、いわゆるビジネスシューズ以外の革靴のニーズが高くなっています。
夏の間のクールビズの服装も含めて、スニーカーだとちょっと仕事の服装に合わないけど、かと言って黒のオックスフォードだとちょっと重いという方もいらっしゃって、カジュアルとビジネスの中間くらいの革靴をご希望される方が以前に比べるとかなり多くなっているようです。
さらに、これからの季節は特にオシャレを楽しみたくなるので、ちょっと個性がある革でステキな革靴を作ってみるのも楽しいかもしれません。
そんな方々に使っていただきたい革がこちら。
写真がちょっと明るめに写っていますが、実物はもう少し落ち着いた感じの紫色です。
もっとも正しく再現しているのがこちらの写真です。
イタリアのトスカーナ地方で作られている「アリゾナ」という革で、イイ感じにシボが入ったシュリンクの革です。
紫色の靴?という方もいらっしゃるかもしれませんが、これが実物はなかなかイイ雰囲気で、さらに靴になると大きく印象が変わってとっても格好良く仕上がります。
工房には似たような革で作ったチャッカブーツのサンプルがありますが、この革はもう少し厚みがあってしっかりしたもので、それでいて多少オイルを含んでいてしなやかなので、フルブローグやセミブローグなどの重なるパーツが多いデザインも全く問題なく作ることができます。
このシワの入り方を見ていただいてもお分かりになると思いますが、しなやかなのにしっかりしているという、すばらしい革なのです。
シュリンクの革は、スムースの革と全く雰囲気が異なりイイ感じに力が抜けていて、なおかつ優しい履き心地というのが売りになっています。
まさに足を優しく包み込むという表現がピッタリです。
これまでにこの革ではありませんが紫色の革で靴を作られた方が結構たくさんいらっしゃいまして、それらがまた上品でとってもキレイでイイ雰囲気に仕上がっているのです。
私個人的にも紫色の靴は大好きで、機会があったらフルブローグのブーツを作りたいと思っているところです。
ただ派手な紫ではなく、ちゃんと深みがあって上品で、本当に格好良いのです。
既製品ではなかなかこんな色の靴なんて売っていませんから、愛着を持って永く履いていただけるはず。
そんなことを書いていたら、今すぐに自分用にフルブローグブーツが欲しくなってきました。
時間を作ってサンプルとして1足作ってみますので、ぜひ参考にしてみてください。
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