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靴のデザインによる違い

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


靴のデザインの違いは、単に見た目の違いにとどまらず、そのデザインによる構造的な違いもあります。

たとえば・・・、

向かって右のオックスフォード(ストレートキャップ付き)と左のギブソン(プレーン)は、

キャップの有無でトーパフ(つま先の芯)の形状が異なっています。

ストレートキャップがついている靴のトーパフの形状は、キャップの形と位置に合わせたものであるため、キャップのあたりまで芯が入って硬くなるのに対し、

つま先がプレーンやウィングキャップなどの靴は、もう少し小さなトーパフが入っていて、

さらにちょっと太めの三日月のような形状となります。

つまり、トーパフが靴が屈曲した時のシワにかからないように、かなり小さくなっています。

また、オックスフォードとギブソンの違いにおいては、オックスフォードはハネの前端が固定されているために、革で縫い合わされたもので足がホールドされるのに対し、

ギブソンの場合は、靴ヒモで比較的自由に調整できる反面、足をホールドするのはヒモの強度に関係してくるので、

オックスフォードとはホールドの感じが異なるものとなります。

さらに、シューズとブーツの違いにおいては、

これはなんとなく感覚で違うということはお分かりになるかと思いますが、

シューズの場合は甲の部分を締め付けてホールドするのに対し、

ブーツの場合は、甲よりも少し上の足首あたりまでホールドする構造になっているので、

ホールドする面積が多いというアドバンテージのほかに、合理的に足をホールドすることができるため、

シューズに比べて靴と足の一体感をより実感することができるわけです。

違う言い方をするなら、同じくらいのフィッティングを求めるなら、シューズよりもブーツは多少緩めでも大丈夫ということになります。

あくまでも理論的な話ですけど。

じつは、このブーツが押さえている足首の前側は、靴をフィットさせるには非常に有効なポイントなのです。

この部分は、チャッカブーツでもしっかり押さえていますので、ギブソンブーツのようなしっかりと締めあげるブーツは苦手という方には、

もう少し軽快な履き心地でもしっかりとブーツのツボを押さえているチャッカブーツをお勧めします。

お知らせ

【 お知らせ 1 】

7月19日(金)と20日(土)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにて恒例のイベント開催です。

その中で、19日(金)の夕方からゆるーい感じで軽く催しをやろうかということになりました。

主な内容はトークイベントが中心となる予定です。

お越しいただける方は、できましたら事前にIVY PRODUCTSさんのほうにご予約をお願いいたします。

【 お知らせ 2 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 

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