採寸とフィッティング

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


もう今から20年以上前のことですが、私が靴の学校に通うようになって靴のことを学び始めてからしばらく経ったころ、ある衝撃的なことに遭遇しました。

それが採寸とフィッティングのことです。

言われてみれば確かにそうだと思うことなのですが、まったくの素人だった私には非常に衝撃的でした。

それまで数十年も普通に靴を履いていたのに・・・。

説明がとっても難しいので、写真をご覧ください。



こちらは、私がメジャーで私の足のジョイント部分の足囲を測っていることろです。

その前に、ちゃんと採寸するには自分ではできません。

採寸される人は立った状態でほかの人に採寸してもらいます。

写真は、あくまでもイメージとしてください。

今回は、座った状態で私自身が採寸しているため、本当の私の数値と結構離れた結果が出ています。

ちゃんと立った状態で採寸すると、もう少し数値が大きくなります。

ですが、理屈をご説明することが目的なのでこのまま進めさせていただきます。


写真では、足の周りにメジャーをぐるりと回したところです。

ピタリと沿わしていますが、締めてはいません。



そして、こちらはインステップの部分を同様にメジャーをぐるりと沿わしているところです。

計測している位置が、微妙に違います。

数値はあまりあてになりませんが、一応確認しておくと、ジョイントが232mmでインステップが227mmくらいです。

本当はもっと何か所も測りますが、概略ということでこの2か所を採寸しました。



このラストがちょうど先ほどの採寸した数値に近いものです。

ジョイントが231mm、インステップが228mmです。

もう結論はわかっている方もいらっしゃるかもしれませんが、もし私がこのラストで靴を作って履いたとしたら、全く締めていないので緩くてブカブカになってしまいます。

そりゃそうですよね、ただ足に触れるか触れないかくらいの靴だと、靴ヒモだって締まっていないのと同じ状態ですから、靴の中で足が動いてしまいます。

そうです、靴はある程度の力で締められている必要があるのです。

なので、実際には少し足を締めつけた状態の数値を使います。



これも疑似的に締めているので数値があいまいですが、フリーの状態から数ミリ締めることになります。

このあたりから作り手の個性が出てきます。

ジョイントはどれくらい締めるのか、数ミリ?数パーセント?それとも力加減?

ウェストもインステップも然り。

それぞれに締め具合が異なります。

さらに、足の採寸の時には最初に足の輪郭をとるのですが、その形状に関してもどの部分はどれくらい締めるのかという理屈が作り手によって異なります。

フィッティングだけで作り手によってこんなに違うので、そりゃ靴の履き心地が違って当たり前です。

実際には要素はこれだけではなく、インソールの形状やラストそのものの形状、カカトの形状など、数値以外での形状も異なりますし、

パターンのつくり方でも履き心地が変わってきます。

だんだん話が深くなってしまうのでこのあたりにしておきますが、例えば似たようなオックスフォードでも作り手が違うと全く違うものになるという話でした。

興味がある方は、機会があれば複数の作り手が製作する靴を履き比べてみてもおもしろいかと思います。

お知らせ

【お知らせ 1 】

企画商品の「旅チャッカ」の受付が始まりました。



※写真はあくまでもイメージです。

この企画は、出張や旅行などで出かけられる際に、通常でしたらスペアの靴を持って行かなくてはいけないところを、インソールを交換することでこの1足で乗り切れるという仕様の靴です。

出張や旅行など、泊りでお出かけの多い方にお勧めの靴です。

製法は、ブラックラピド製法にて製作いたします。

革は、こちらで指定した黒の革のみです。

価格は、ラストは別で 74,000円(税別)です。

より道具のように履いていただける靴です。

ぜひ、ご検討ください。

ご注文期間及び数量限定です。

期間は2月末日まで、受注予定数は2月4日現在であと3足です。

詳細は、12月17日のブログをご参照ください。

また、YouTubeの紹介動画もご活用ください。



【お知らせ 2 】

2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。

履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。

詳細は、2020年1月31日のブログをご覧ください。

インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。

ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。

ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。


【お知らせ 3 】

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。

ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、

前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。

靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。

こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。

詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。

まずはメールやお電話でお問い合わせください。


【お知らせ 4 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 

 

 

 










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