靴のラスティングにおいて、日本ではとにかくたくさんハンマーを使ってパリッと成形していくという印象があります。
イギリスでも確かにハンマーを使って形を整えることはしましたが、ここまで頻繁に、それもここまで徹底的にやったという記憶はありません。
それだけ日本人のモノづくりは徹底しているのだと思います。
カカト周りのラスティングにおいては特にスティフナーの形をしっかりと整えるためにハンマーを使います。
ホントにこれでもかと言わんばかりにたくさん叩きます。
さらに叩きます。
時々訊かれるのは、ハンマーで革を叩いて革にキズが付かないのかということなのですが、もちろんキズはつきません。
ハンマーの面は凸の形になっていて、さらに作り手は常にこの面にキズが付かないように気を付けているのです。
ハンマーはこんな感じで使うのですが、どうしてもポイントの連続ということになってしまって、確かに最終的にはキレイに仕上がりますができることならもっと効率よくキレイに仕上げたいと思うのです。
そんなときに使うのがこちら。
ゴロゴロのローラーです。
こんな形状をしています。
こちらは、ハンマーに比べると圧が弱くなるため、ハンマーほどパリッと仕上げるのはやや難しいのですが、靴の表面に多少の凸凹があるようなときにはこれを使うと一気に平らになるのです。
なので、一長一短ということで上手に使い分けてキレイに仕上げるようにしています。
★★★お知らせ★★★
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
★また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。