セミダブルソールのこと

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余談ですが、ここのところ朝晩はとっても寒くなりまして、私はもうロングコートを着て通勤しています。

朝は、もう私が行く頃はそこそこ暖かくなっているのでそれほどの防寒は要りませんが、帰りは結構寒いので今日なんか手袋までして帰ってきました。

そして、ここ何日か違うコートを交代で来てみて気が付いたことがあります。

というのも、ポリエステルの防風のものだったり、メルトン風の生地でライナーとの間にサーモライトが入っているものであったり、さらには超厚いメルトンであったり、今日なんて厚手のツイードのコートだったのですが、まずビッグシルエットなどという肩が落ちるようなパターンのものよりも普通にしっかりと肩の位置が決まるものの方が温かく、化学繊維よりもウールの方が温かいということを実感しました。

私の印象では、サーモライトはとっても温かくて真冬には重宝すると思っていたのに、いやいやどうしてウールの方がイイ感じに温かいですし、それに加えてちょっと古いデザインの肩の位置が決まっていて隙間のないヤツがとっても温かいじゃないですか(個人の感想です)。

私が持っている中では一番古いツイードのコートが一番温かかったような感じです。

コートなんて、風を通さなくて保温性があれば良いと思っていたのですが、パターンが自分の体に合っているということも思いのほか大切なのだということを実感しました。

さて、今日はソールの話です。

私たちシューリパブリックでは、ダブルソールまではいかないけれどちょっとソールを厚くしたいという時にお勧めするセミダブルソール仕様というオプションがあります。

セミダブルソール仕様

こんな感じのもので、

セミダブルソール仕様

この、ウェルトとソールの間に2㎜厚の革をはさんでいます。

これがセミダブルソール仕様です。

何もはさんでいない標準仕様のシングルソール(赤いほうの靴)と比べると、

セミダブルソール仕様

まぁ違うと言えば違いますし、たいして違わないと言えばたいして違いません。

そんなセミダブルソール仕様ですが、この靴を履いてみるとこれがけっこう安定感があって良いとおっしゃる方も少なくないのです。

よく私が例えるのが、駅などの点字ブロックを踏んだ時の突き上げがマイルドになるということです。

これは履く方のお好みなのでどっちが良いとか悪いとかという話ではなく、よりしっかりとした感じを好むのであればそんなオプションがありますということです。

セミダブルソール仕様

ちなみに、見え方はこんな感じ。

私自身は、カッチリとしているものが好きなので、自分で履く靴はセミダブルソール仕様にしているものが多いです。

よく質問として訊かれるのが、セミダブルソール仕様にすると屈曲が硬くなりますかということですが、さほど影響はありません。

なので、ご注文の際にはお好みの方をお選びください。

お知らせ

シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。

★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。

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★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。

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