余談ですが、今年の初めに購入したペンタックス(カメラのメーカー)の古いレンズで靴の写真を撮ってみたところ、なんともノスタルジックな写真になりました。
いわゆるオールドレンズというヤツで、今から40年以上前に作られたものなので、現代のレンズのようにシャープさはありませんし、発色もホンワカしていて、よく言えば心休まるような写真になります。
私が使っているペンタックスというメーカーは、最新のカメラでも昔のレンズが使えるような仕様になっていて、フィルムカメラの頃のレンズもまだまだ現役で使えます。
昔のフィルムのカメラは、何かとお金がかかるし面倒なこともあるのですが、それが最近のデジカメで昔っぽい雰囲気の味のある写真を撮ることができるなんて、なんと幸せなことなんだろうって思っています。
お休みができたら、オールドレンズをつけたカメラを持って、のんびり知らない街を散策してみたいですね。
さて、今日はラストの話です。
先日、お客様と打ち合わせをしていて、私たちシューリパブリックではお選びいただくラストでカカト周りの仕様に関してできるものとできないものがあるというお話をさせていただきました。
具体的に言うと、シングルヒール仕様という、ビジネスシューズによくあるこんな仕様です。
これは、ウェルトのスティッチがカカトの周りにはない仕様で、カカト周りを小さく仕上げることができるシュッとしたスマートな仕様です。
この仕様にするには、ヒールシートという厚い革をウェルトの代わりにクギで打ち付けないといけないのですが、クギで打ち付ける場合にはラストのカカトのところに鉄板がついている必要があり、打ち込んだクギが鉄板に当たって先が折れ曲がって抜けないようになるという構造になります。
その鉄板がこちら(上側のヤツ)。
一般的には、男性用のラストは鉄板がついているものが多いのですが、私たちシューリパブリックではラスト#SRDと#SRFには鉄板がついているものの、ラスト#SRCと#SREには鉄板がありません。
なので、ラスト#SRCと#SREではシングルヒール仕様の靴を作ることはできず、シングルヒール仕様の靴を作る場合はラスト#SRDもしくは#SRFをお選びいただくことになります。
1足目の靴がダブル(ウェルトがぐるりと一周する仕様)でも将来的にシングルシール仕様の靴を作る予定で、なおかつ2台目のラストは作らないということであれば、ラスト#SRDもしくは#SRFをお選びいただきます。
ラストの仕様とシングルヒール仕様のことは、ぜひ知っておいていただけると嬉しいです。
★★★お知らせ★★★
★2023年1月ご注文分より、靴や一部のオプション、そして一部修理代金などの見直しを予定しております。靴のご注文をご検討中の方は、可能であればなるべく年内にご注文ください。
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
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