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ブーツとシューズとラスト

カテゴリー: Message:伝えたいこと


最近、新たに靴に関して興味を持つようになりましたとおっしゃるお客様が多かったので、靴に関する基本的なことを書くように心がけています。

この件も、初めてシューズ、もしくはブーツをご注文されたお客様からよく訊かれました。

ブーツとシューズ

たとえば、最初にシューズをオーダーした場合、同じラストでブーツを作ることは可能ですか?という質問。

結論から言ってしまえば、私たちシューリパブリックにおいては大丈夫です。

その逆も大丈夫です。

そうなんです、つい靴の仕事をしていると何も考えずに当たり前のようにスルーしてしまうことがたくさんあって、

でも、専門家ではない方からすればそんなことご存じなくて当たり前です。

私がスーツのことやバッグのことに関して、わからないことがたくさんあるのと同じです。

ですので、2足目を作りたいと思っていらっしゃるお客様が、1足目がシューズだった場合、2足目に同じラストでブーツを作れます。

つまり、私たちシューリパブリックではブーツもシューズも同じラストで作れるわけです。

ブーツ

ちなみに、ブーツとシューズの違いは何かといいますと、靴のトップライン(履き口の一番上の部分)がくるぶしより下のもの(くるぶしが出るもの)をシューズと言い、くるぶしよりも上にくるものをブーツと言います。

 

では、シューリパブリックではどんなケースだと新たにラストを作らなくてはいけないかと言いますと、

まずつま先の形状が異なる靴を作りたい場合が挙げられます。

尖ったラストをお持ちの方が、丸いつま先の靴を作りたい場合には、新たに丸いつま先のラストが必要です。

それから、極端に痩せたとか太ったなどで、足のサイズが大きく変わった場合。

ちょっとくらいの変化でしたら、ラストを調整し直して対応できますが、大きく変わる場合は新たにお作りいただく必要があります。

ちなみに、私たちシューリパブリックでは、ご注文いただくたびにできる限り足を計測させていただいて、最新の情報に合わせて毎回ラストを調整し直しています。

 

話を戻しますが、メーカーや靴工房によってはシューズ用のラストとブーツ用のラストを分けているところもありますし、デザインによって専用のラストを用意されているようなところもあるようですが、

私たちの工房で製作する靴は、基本的にブリティッシュというくくりの中にあり、言ってしまえば同じ方向性の靴ですので、

モンキーブーツのような一部のデザインを除いて、どのラストを使っても作れてしまうということになります。

まだシューズしか履いたことのないお客様、ぜひブーツにチャレンジしてみてください。

とってもお勧めです。

 

お知らせ

3月18日(日)には、自由が丘のRifare自由が丘店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。都内や神奈川県にお住いの方、ぜひいらしてください。

4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。

4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。

どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。
もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。
おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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