多分、意外と知られていないのが、革は伸ばしたり縮めたりすることができるということだと思います。
靴を履いていて、何年か経つとちょっと緩くなるという経験はあるかもしれませんが、
故意に伸ばす、もしくは故意に縮めるという発想はなかったと言われることが結構あります。
実際にどんな時にそのような伸ばすとか縮めるということをするのかと言いますと、
靴のメーカーなどでは、作った靴の一部のラスティングがちょっと甘くて、キレイな形ができていないとか、
変なシワが出てしまったという時に革を縮めます。
その方法は、熱風機といういわゆるドライヤーの協力なヤツを使ったり、ヒートガンというやはりドライヤーのちょっと強力なやつを使ったり、
そのほかにもいくつかの手段がありまして、革を縮めるということは靴のメーカーでは結構一般的にやっています。
私たちシューリパブリックでは、そんなにたいそうな機械はありませんが、私がよく使っている電気ゴテというものがありまして、
これを使ってピンポイントで革を縮めることがあります。
どんな時にこれを使うかと言いますと、靴を履いているうちに足が細くなって靴が緩くなってしまった場合や、履き口を強制的に絞りたいとき、
あとは稀なケースとしては、屈曲した時にちょうど変なシワが入ってポコポコと音がしてしまう時にも使います。
私たちの場合は、そんなに頻繁に使いませんが、あると便利な道具です。
その反対に、靴の革を伸ばさなくてはいけないときに使うのがこちらです。
レザーストレッチャーと木の棒です。
これは、靴の中で小指が当たるなどの場合に、スプレーを吹きかけて一時的に革を柔らかくし、木の棒でこすって革を伸ばすという方法で使います。
そんな簡単に・・・って思うかもしれませんが、靴のフィッティングは思いのほかシビアで、ほんのわずか変わっただけでも履いた感覚は全然違うということもあります。
このストレッチャーも使用頻度は比較的低いですが、あると便利なものです。
ただ、熱ゴテはともかく、ストレッチャーのほうは使う時は慎重に使わないといけません。
というのも、靴って履いていれば大方のケースでフィッティングが緩くなるもので、それを待たずに強制的に緩くしてしまうと、
あとで予定していた以上に緩くなってしまい、本来のフィッティングを得ることができなくなってしまいます。
靴が馴染むのは履き始めてからだいたい半年くらいなので、通常はそれまで様子を見ていただくようにしています。
ただ、お客様の感じ方はそれぞれなので、私が確認してストレッチが必要だという場合には、必要に応じて使っています。
どちらも革の特性を理解して、やりすぎない程度に使うのが良いようです。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
只今ご注文を受け付けております私たちシューリパブリックの企画商品のサイクルシリーズですが、
受付期間を半月ほど延長させていただきまして、ご注文いただけるのは3月15日までとさせていただきます。
自転車に乗ってペダルを漕ぎやすく、なおかつお仕事の服装に合わせやすいデザインです。
デザインは、写真のチャッカブーツのほかに、モンキーシューズ、ギブソンシューズの3種類をご用意しています。
また、お選びいただける革はスウェードが5色、シュリンクが5色の計10色で、キズが付きにくい革を選んでおります。
こちらの靴は、お客様の足に合わせたオーダーメイドとなります。
マッケイ製法ながら厚いインソールを使用し、履き心地もフィッティングも追求した道具のように履ける靴です。
価格は、ラストは別で79,200円(72,000円+税)です。
ブログでご紹介記事を書いておりますので、ぜひご覧ください。
【お知らせ 2 】
企画商品の「旅チャッカ」の受付は2月末日までです。
※写真はあくまでもイメージです。
この企画は、出張や旅行などで出かけられる際に、通常でしたらスペアの靴を持って行かなくてはいけないところを、インソールを交換することでこの1足で乗り切れるという仕様の靴です。
出張や旅行など、泊りでお出かけの多い方にお勧めの靴です。
製法は、ブラックラピド製法にて製作いたします。
革は、こちらで指定した黒の革のみです。
価格は、ラストは別で 81,400円(本体価格74,000円+税)です。
より道具のように履いていただける靴です。
ぜひ、ご検討ください。
ご注文期間及び数量限定です。
期間は2月末日まで、受注予定数は2月19日現在であと3足です。
詳細は、12月17日のブログをご参照ください。
また、YouTubeの紹介動画もご活用ください。
【お知らせ 3 】
昨年2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、2020年1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 4 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。
まずはメールやお電話でお問い合わせください。
【お知らせ 5 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。