先日のラスティングは一通りキリがつきまして、今日は次のグループの靴たちのラスト調整をしています。
こちらはお客様のIさんのラストです。
Iさんは全体的にタイトフィッティングがお好みで、これまでの経緯から私たちがおすすめする数値に対してジョイントで3ミリのマイナス、ウェストで2ミリマイナス、そしてインステップでは前回の靴では3ミリマイナスでしたが今回は4ミリマイナスで行くことにしました。
計測した足のシルエットに対して、ほぼほぼそのままですが、
この部分だけは少しタイト目のフィッティングになるようにしています。
それから、Iさんは親指のこの部分が左右の足共にちょっと出ていまして、特に右足の方が顕著なのですが、このままでは左足も少しだけ当たってしまうのでプラスの調整をしました。
もしこれが指先ではなく、例えばジョイントであったりもう少し後ろの方だったら何もしないのですが、この部分はトーパフ(つま先の芯)が来る部分で、履きこんでいっても簡単に形が変わらない部分なのでほんの少しだけ調整を入れます。
そのままの形ではなく、あくまでもきっかけ程度の調整ですが、これくらいの調整で問題なく履いていただけます。
ラストの調整は、作り手がどうしたら良いのかを理論的に考えた結果であり、お客様の足に対して靴がどのような状態にあれば良いのかということを形にするものです。
フィッティングは何が正解なのかはたぶん世界中のどこを探しても見つからないかもしれないけれど、作り手の考えによって導き出されたフィッティングの処方は決まっています。
簡単に言ってしまえば、オーダーメイドの靴のフィッティングは、作り手がおすすめするフィッティングと言えます。
ただ、今回のIさんのようにお好みで多少の融通を聞かせることももちろん可能です。
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★2022年1月より、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴の価格を改定させていただきます。
旧価格107,800円(税込み)から新価格110,000円(税込み)となります。
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