少し前に、靴のコバのインクがはがれてきてしまった時用のコバクリームを紹介させていただきました。
あちらは基本的にはあくまでも補修用で、靴を製作する過程で使っているのがこちらになります。
皆さんも一度くらい聞いたことがあるかと思いますが、コロンブスというメーカーの業務用のインクです。
業務用のインクは、一番小さいモノでもこの大きさで、1リットル入っています。
向かって左側のSL-K10というのが黒で、右側のSL-KB7というのがこげ茶色になります。
私は、このほかにももう少し明るい茶色のSL-KB6と無色のSL-KB何とかという(色番を忘れてしまいました)を使っていますが、実はこのインクはなかなか面倒で、ちょっと古くなってくるとロウの成分が硬くなってしまい、完全に固形になります。
まだ無色のほうは硬くなっても無色なので使えますが、茶系のインクは色をブレンドしていまして、そのブレンドしたものが下のほうに沈殿したまま固まってしまうので使えなくなります。
明るい茶色のSL-KB6は、もうそろそろ限界です。
それに、SL-KB6はちょっと明るすぎると思って今回はSL-KB7を買ったのですが、キャップを開けてみるとこのSL-KB7という色はこげ茶というものの、遠めに見たらほとんど黒なんじゃないかというほど黒っぽい色で、よくよく振ってみても色は変わりませんでした。
インクって、何かと面倒です。
そこで、限りなく黒に近いSL-KB7はどうしたらちょうどよいこげ茶になるのかを考えてみたところ、これを混ぜればよいということがわかりました。
今はおそらく売っていないかもしれないローインキの赤です。
これも、基本的にはコバインクですし、似たような成分のものなので、混ぜてしまっても問題なさそうです(多分)。
ただ、SK-KB7はそもそもが固まりやすい性質なので、このローインキを混ぜて放置するとどうなるか若干心配なため、使うときに使う分だけブレンドしてちょうどよい色を作って使うことにしました。
なかなか良い感じにできましたよ。
参考までに、昔はコロンブスから小さな瓶に入ったコバインクがありまして(今でもあるかもしれません)、革底のコバ用に水性のものと、合成ゴム底のコバ用に油性のタイプがありまして、私たちシューリパブリックの靴はウェルトが革でソールが合成ゴムのダイナイトという仕様なので、どちらかと言えば合成ゴム用の油性のタイプを使うのが良さそうなのですが、
油性のインクは何かと使い勝手がよくなかったり、乾いたときに化学薬品的なツヤが出てしまったりと、ちょっと面倒なので、私は先ほどご紹介したロウ成分の入った水性のインクを使っています。
作り手の方によってはそれぞれ違うインクを使っていると思いますが、もっとよさそうなインクがあったら私も試しに使ってみたいと思っています。
それにしても、今日の新型コロナの新規感染者数はちょっと心配になる数でした。
東京都をはじめ、その隣接県の神奈川・埼玉・千葉もどんどん増えています。
これじゃなかなか以前のように会社に通勤したり出かけたり遊びに行ったりするのが難しくなります。
そうすると、運動不足になってしまいがちなので、早く以前のように外に出やすい環境になって、たくさん靴を履いてたくさん歩いていただきたいところです。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
昨年2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、2020年1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 2 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、2020年の4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。
まずはメールやお電話でお問い合わせください。
【お知らせ 3 】
オンラインによる打ち合わせにも対応させていただいております。
ZOOMやGoogle Meet などのビデオ通話を使用して打ち合わせをさせていただきます。
詳細は、こちらをご参照ください。
【お知らせ 4 】
期間&足数限定 出張計測費用かかりません☆プラン を試験的に実施します。
これは、新型コロナウィルスの影響で多くのお客様が靴のご注文のために私たちシューリパブリックの工房にお越しいただくのが難しくなってしっまったため、先にオンラインで打ち合わせをおこない、新型コロナウィルスが多少落ち着いたころにお客さまの元へお伺いし、足の計測をさせていただくというプランです。
今回は試験的に特別な費用はナシで実施させていただきます。
あまり頻繁に工房を空けられないので、足数が限定となります。
ご了承ください。
今のところ、お伺いするエリアは関東の一都六県を予定しておりますが、スケジュール的に都合がつけば多少遠くても行けることもありますので、ご興味をお持ちいただいたお客様は是非お問い合わせください。
福島や長野、新潟も比較的行きやすいので、場所によっては可能になります。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【お知らせ 5 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。