最近は、ネットのニュースなどでオーダーメイドのスーツがとっても簡単に作ることができるような記事をよく目にします。
某会社のドットのスーツから始まって、デバイスを使って体の計測をおこない、そのデータを元にして自分の体形に合ったスーツができるというヤツ。
残念ながらその会社は今のところあまりうまくいっていないようですが、スーツメーカーやら百貨店やらベンチャーの会社やらが参入し、
しのぎを削っているように思われます。
私たち消費者にとっては、欲しいと思っていた商品が手軽に手に入るので、こんな嬉しいことはありません。
でも、そのしのぎを削っているサプライヤーの商品は、実際のところどんな感じなのでしょうか?
まだそのようなサービスがスタートしたばかりで、イノベーター理論でいえばアーリーアダプターに浸透したくらい、もしくはアーリーマジョリティーが動き出したくらいであって、
製品の精度は、まだ今後において大幅に向上する可能性があると思っています。
一方靴に関して言えば、普及という点では残念ながらまだまだオーダーメイドのスーツに追い付いていない状況と言えます。
靴を作っている立場として言うならば、靴のオーダーメイドは非常に奥が深いです。
もしかしたら、多くの方々が履き心地の良し悪しは足のサイズを正確に測ることができるか否かがポイントだと思っていらっしゃるかもしれませんが、
実際にはそれだけではなく、もちろん正確に計測することも必要ですが、それと同じくらい大切なのがその計測データからどうするかということであり、
どんな靴をどんな仕様で作るかということなのです。
たとえば、機械で足を計測する場合と、職人が足を計測する場合、どちらが良いかと言えば、それに関しては基本的なところは同じです。
経験を重ねた職人でも機械でも、だいたい同じようなデータ取りをすることができます。
計測を機械でやるか人がやるかということは、じつはさほど重要なことではなく、
そのデータを元にどう料理してあげようかというところも、靴の良し悪しに大きく影響を及ぼすのです。
その「どう料理するか」というのは、結局はデータから作り手が判断して導き出すことであり、
作り手の考え方に因るものです。
作り手はそれぞれ自分が良いと思う手法で良い靴を作ろうとしていますが、それらの違いが味になっています。
オーダーメイドと一括りにするのは非常に乱暴で、もっと言ってしまえばハンドソーンウェルテッドの靴ということで一括りにしてしまうのもとっても乱暴です。
本当にみんなそれぞれで、ちょっと足を踏み入れてみるととってもおもしろいことに気づくはず。
目指す方向も違うし、その手法も違います。
そんな、作り手が一生懸命に作っている靴を、ぜひ堪能していただきたいと思います。

★★★お知らせ★★★
【 お知らせ 1 】
★★★under-29企画、受付中です★★★
under-29と言えども、ご注文される方が実際に29歳未満である必要はなく、気持ちがunder-29ならどなたでもOK。
初めてのオーダーメイド靴にピッタリな、ラスト(木型)がセットになったお買い得企画です。
デザインは、使い勝手の良いチャッカブーツ(黒)です。
そして製法はもちろんハンドソーンウェルテッド。
数量限定ですので、ご希望の方はお早めにご連絡ください。
11月5日(火)のブログでご紹介しています。
【 お知らせ 2 】
11月17日(日)に、Rifare自由が丘店さんにて恒例のイベントを開催する予定です。
今回も、お客様の足の計測をさせていただき、靴選びのアドバイスをさせていただいたり、どうして靴が合わないのかを計測結果から究明いたします。
また、ご希望があればシューリパブリックのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
詳細に関しましては、後日お知らせいたします。
【 お知らせ 3 】
12月6日(金)と7日(土)に長野市のIVY PRODUCTSさんでイベントを開催する予定です。
前回に引き続き、今回もちょっとしたミーティングができたらいいなぁって思いながら、計画を立てていただいています。
詳細が決まりましたら、また改めてお知らせいたします。
【 お知らせ 4 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。