格好良くありたい

Share

最近、移動などで時間ができた時には、この小説を読んでいます。

天切り松

以前にご紹介したこともある、浅田次郎さんの天切り松 闇がたりシリーズです。

何年か前にシンガーのJUJUさんが何かの番組で紹介していたのをきっかけに、私も読み始めてみました。

1巻と2巻は早々に読み終えましたが、その先はちょっと時間は空いてしまって・・・。

少し前に突然思い出したように3巻以降を買ってきまして、今はそちらを読んでいます。

時代背景は大正の頃ですが、とにかく登場する人々の生き方が格好良いのです。

「格好良い」というと、格好なのかと思いがちですが、ここでいう格好は見た目ではなく生き方、もしくは生き様です。

もちろん今と比べてしまえば世の中のあり方が全く違いますので、何が格好良くて何が格好良くないのかというのは判断が難しいかもしれませんが、

人としてきちんと筋を通したり、弱いものを守るというような、おそらく現代にも通用する正統派の格好良さは若い世代の方々にも理解していただけるのではないかと思います。

たぶん、彼らの格好良さは、「格好良い」という言葉よりも「いなせ」とか「クール」という表現の方が、ピタリと当てはまるだろうと思います。

 

そうなると、現代の格好良いというのはいったいどんなものなのだろうかという、ちょっとした疑問を持ちました。

たとえば私が、もしくは世の中の若者が、さらにはオジサンたちが格好良くあるにはどうあればよいのか?

流行りの服を着ればそれなりに格好良くなるのかもしれませんが、それはちょっと違うような気がします。

むしろ、服で格好良くあるのであれば、世の中の流行よりも自分に合った自分らしい恰好でしょう。

別に誰かに主張をする必要はなく、自分が好きだから自分が満足するためにそういう格好をするというのが、自分らしくあることであり、今流の格好良いということだと思います。

 

私たちシューリパブリックの靴は、おそらく今の流行からすればそう大きく外れていないものの、最先端でもないと思いっています。

むしろ、シューリパブリックが作るブリティッシュクラシックは、150年以上昔のスタイルをほぼそのままに、構造を現在の環境に合わせて一部改良しているもので、基本的には昔のままなのです。

特徴といえば、丈夫であることと履き心地を重視していること、そしてそんな靴を日常に履いていただけるような仕様にしていることです。

そのような靴を気に入っていただいて履いていただくのは、そのお客様がお客様らしくあるための道具のひとつとしてお選びいただいたからであり、とっても格好良いと思います。

私たちシューリパブリックのお客様の多くが、

「靴は誰かに見せるためじゃなく、履きやすいことが大切なんだよ。」

と言っているように感じます。

デザインはいたってシンプルで、特に主張するところもなく、お客様が道具として使い倒していらっしゃる。

とっても格好良いです。

 

今日お越しになったお客様のSSさんも、使い勝手を重視した靴たちばかりで、写真のギブソンブーツのほかに、チャッカブーツとギブソンシューズを点検のためにお持ち下さいました。

ギブソンブーツ

 

私自身も作り手として、道具としての靴をお勧めしています。

快適に格好良く履き倒していただけるような靴を、ぜひ皆様に履いていただきたいと思っています。

 

10月までのイベント情報:

9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません)

9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。

久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。

10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。

今週末のスケジュールはこちら
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは mail info@shoe-republic.com です。