先日の記事の補足です。
今日の作業は、ウェルティングでした。
糸から加工するのですが、麻糸に松脂のワックスを塗り、布でしごいて内側に溶かし込み、そして表面にはビーズワックスを塗ります。
その糸の先を細く加工し、釣り糸でブリストルという針を作ります。
そうして縫いあがったのがコチラ。
ハンドソーンウェルテッドの靴の素晴らしいところは、人の力でラスティングをおこなったための履き心地のやさしさと、しっかりとしたソール周りなのに十分かつ適度な衝撃吸収です。
一般的なハンドソーンウェルテッドの靴の場合、上の写真の状態からシャンクをセットし、コルクを詰め、そしてソールを貼って縫うという流れになります。
人の手によって作られるものですから、上りは手によってさまざまであり、さらに言えば作り手の考え方によっても異なったものに仕上がります。
この角度から見ると、ラインもピッチもテンションも揃っているのがわかると思います。
すべて正確に作られていることも大切ですし、十分な強度を持って作られていることも大切です。
そうしてちゃんと作られたハンドソーンウェルテッドの靴は、履き心地に限らず、靴として本当に素晴らしいものになります。
10月までのイベント情報です。
7月30日(土)~31日(日) Rifare大阪店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催
9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません)
9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。
久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。
10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
今週末のスケジュールはこちら。
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