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ギブソンシューズは靴の王様だと思う

カテゴリー: Break Time:ブレイクタイム


野菜の王様は大根。

アイスクリームの王様はバニラ。

電車の王様は新幹線。

お刺身の王様はマグロの赤身。

私は往々にしてそんな感じで何かの王様を無意識に選んでいます。

おにぎりの王様は梅干しで、サンドウィッチの王様はハムチーズサンド。

高速道路の王様は東名高速で、ジャムの王様はイチゴジャム。

なんとなくわかっていただけるのではないかと思います。

そんな中で、靴の王様は間違いなくギブソンシューズです。

ギブソンシューズ

靴のデザインは、ギブソンとオックスフォードが双璧をなしているのですが、やや線の細いオックスフォードに対してやはり王様はギブソンと私は勝手に思っています。

昔、私が靴の勉強の為にイギリスのノーサンプトンにある靴の学校に入って初めのころの授業で、靴のビッグ2がギブソンとオックスフォードという話を聞いた記憶があります。

正確に言えば、クラシックシューズのデザインはギブソンとオックスフォードに分かれるということだったと思うのですが、言わんとしていることは同じです。

ギブソンシューズ

ギブソンとオックスフォードは、生い立ちなどを調べてみるといろいろと出てくるようですが、今ではちゃんとギブソンもオックスフォードもそれぞれのカテゴリーを形成していて、ビッグ2にふさわしい立ち位置にあると言えます。

そのうえでこのギブソンシューズはお仕事で使うこともできますし、少々カジュアルな服に合わせることもできるなど守備範囲が思いのほか広く、その辺りも王様と思わせるゆえんではないかと思っています。

ギブソンシューズ

ちなみに、ギブソンシューズとオックスフォードは全く履き心地が異なるということをご存じでしょうか?

オックスフォードの場合、ハネの前端は縫ってあるためにV字に開くのに対して、ギブソンシューズの場合はハネが比較的自由に開くことができるという構造上の違いがある為、

オーダーメイドで足に合っているという前提で考えると、オックスフォードは固定された革で足を押さえるのに対してギブソンシューズはヒモで押さえるという理屈になります。

靴の中で足がズレにくいのはオックスフォードですが、体調の変化で足の形が変わりやすい方はギブソンシューズの方が調整範囲が広いというメリットがあり、お好みも含めて一長一短と言えます。

既製品だと、そもそもが足に合っているという前提ではないので、調整範囲が広いギブソンシューズの方が合わせやすい印象があるかもしれませんが、その辺りは既製品とオーダーメイドの違いと言えます。

このギブソンシューズは懐の深い印象があり、やはり靴の王様と言って差し支えないと思います。

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