今日は、新潟県にお住いのIさんが、靴のご注文のためにはるばる埼玉県の私どもの工房へお越しくださいました。

Iさんは、実は以前に新潟でお会いしています。

数年前まで、私は新潟市西区にあるコージ製靴さんのセールに出店していまして、そのころは私がアッパーを作ってコージ製靴さんでラスティング以降を担当していただいて、グッドイヤーウェルトの靴を製作し、それらの靴をセールに出品していたのです。

セールと言っても、私たちシューリパブリックの場合は売れ残ったものや半端ものを販売するのではなく、そのセールのためにわざわざ既製品の靴を製作し、それも結構高価な素材を使って贅沢な仕様で製作し、それをお値打ちな価格で販売するということをやっていましたので、購入された方はお値段以上の価値を実感していただいたのではないかと思います。

Iさんは、その時にシューリパブリックの靴を購入してくださったお客様で、その時に購入してくださった靴を大変気に入ってくださって、その後も私が出品する時に買いに来てくださったというお客様です。

そして、今回はぜひオーダーメイドの靴も試してみたいということで、わざわざ新潟県からお越しくださいました。

今日は、コージ製靴さんで購入いただいた１足目の靴を履いてきてくださいました。



もう、購入されてから何年も経っているのに、とってもキレイに履いてくださっています。

ありがとうございます。

Ｉさんは、足がやや細くて既製品ではなかなか合わずに足が痛くなってしまうそうですが、私たちシューリパブリックのこの靴は既製品でもとっても快適に履けているそうで、出かける時にはこの靴を履いていかれることが多いのだそうです。

ところで、時々お客様から、なぜコージ製靴さんのセールに出品したのかということを聞かれることがあります。

材料費＋コージ製靴さんの工賃＋出品費用 ＞ 販売価格　なので、出品して販売すればするほど当然に赤字になっていくわけですし、さらに私が出張に行けば交通費や宿泊費、食費、その他もろもろの費用が掛かるので、何のメリットもないと思われてしまっても当然です。

もしくは、その価格で販売しているのだから、原価はもっと安いとおっしゃる方もいらっしゃいましたが、本当に原価割れして販売していました。

それでは、商売として成り立たないと言われてしまいますが、もっともっと広く目を向けて考えると、きっとわかっていただけると思います。

まず、私が新潟に仕事で行けるということは、仕事をしながら半分旅行のような気分転換をすることができるので、私にとって大きなメリットとなります。

そして、今回のＩさんのように、実際に靴を履いていただいて気に入ってくださるお客様や、私たちの靴のことを知ってくださるお客様がいらっしゃれば、直接しっかりとお伝えすることができますので、何かの媒体に宣伝広告費を払うよりも確実にプラスになります。

さらに、仲間であるコージ製靴さんの方々とお会いして、次の企画であったり今後の計画などを直接お話しすることができるので、これもお互いに大きなメリットになります。

直接会って話すことができれば、細かい部分や狙っているニュアンスが正しく伝わりますし、気持ちもしっかりとつながりますから。

ただ、コージ製靴さんのベテランの職人さんたちが退職されてから、なかなかお願いする機会がなくなってしまい、最近は新潟に行く機会も無くなってしまっています。

コージ製靴さんの方々は楽しい方たちばかりなので、また一緒に仕事ができたらいいなぁって常日頃から思っています。

新潟に行くときには、私は必ず原信というスーパーに立ち寄って、笹団子や新潟でしか買えないものを買い込んできます。

新潟の食べ物も本当においしいモノが多く、とっても楽しいところなので、今回のＩさんがお越しいただいたのをきっかけに、また新潟での仕事を計画したいところですね。

★★★お知らせ★★★

初めて靴をオーダーする方にピッタリな企画「集まれ！Freshers」は、まだまだ受付中です。

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。

打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。

ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。

私たちは、埼玉県の基準に則った感染対策をして、お客様のお越しをお待ちしております。

旧ブログ（2016年3月25日まで）はこちら。

メールアドレスは　info@shoe-republic.com　です。