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修理

クルマのタイヤをスタッドレスから夏タイヤに戻しました。 昔はあれこれ準備をして作業をして、全部片づけて空気を入れるまでなんだかんだで時間近くかかっていましたが、ここ数年は油圧のジャッキを購入したり効率の良い空気入れを購入するなどで、スタートから片付けまで1時間以内で終わるようになりました。 油圧ジャッキは、タイヤ交換をする方には絶対にお勧めです。 ちなみに、私が使っているジャッキはマサダ製作所のシザーズジャッキというもので、1000kgまで上げられるものです。 油圧ジャッキをお勧めする理由は、単に作業効率が上がるだけではなく、いわゆる車載ジャッキはそう何度も使用する前提で作られていないものもあるということを聞いたことがあり、もし仮に年に2度4本のタイヤ交換をしたとすると、5年で40回使用する計算になるわけで、場合によってはトラブルにつながるリスクもあるのです。 そんな理由からジャッキは安心して使えるものを用意しておきたいと思っています。 タイヤを交換して、試しに少し走ってみたのですが、やっぱり夏タイヤはイイですね。 スタッドレスタイヤの柔らかい乗り心地から比べると氷の上をスーっと滑っているようで、こちらの方が走っていて楽しいです。 それから、今日仕事をしながらラジオを聴いてったところ、J-WAVEの特番がそろそろ終わりそうなタイミングで小山薫堂さんがとってもステキな話をしていました。 それは、以前に小山薫堂さんが物理学者の湯川秀樹さんの娘さんからの家に呼ばれてお邪魔したときに、湯川先生の部屋に色紙があり、それには・・・、 「一日生きることは、一歩進むことでありたい。」 と書いてあったとのことでした。 それもアップグレードなんですよね。 ほんのちょっとだけでも構わないから、小さなアップグレードを重ねていきていきたいものです。 さて、今日はお客様からお預かりした靴のオールソール交換+ウェルト交換の作業をしていました。 これは、ソールやウェルト、シャンク、そしてボトムフィラーなどを外したところです。 このあと新しいウェルトを縫い付けて、シャンクをセットし、新しいボトムフィラーを入れてからソールを貼ってだし縫いをかけ、ヒールを取り付けて削って完成になります。 まだちょっとかかりそうですが、キレイに仕上がるのが楽しみです。 このウェルトまで交換するオールソール交換修理も、言ってみればアップグレードなのかもしれません。 履き込んで足の形に馴染んだインソールはそのままで、ボトムフィラーやソールが新しいものになるという、あっちもこっちも望みが叶うようなものです。 ドラえもんのひみつ道具のひとつで、「バイバイン」のようなものです。 のび太くんが、栗まんじゅう食べるとおいしいけどなくなってしまうし、食べなければまだあるけどおいしくない、この悩みを解決するのがバイバインです。 栗まんじゅうが5分ごとに倍に増えていくわけで、食べてもなくならないという、のび太くんの困りごとを見ご世に解決したわけです。 このケースはちょっと違うかな? いずれにしても、オールソール交換+ウェルト交換の修理はいろいろな面でとってもおススメです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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ギブソンシューズ

靴が完成して、でもご都合ですぐにお越しいただけないというお客様の靴を、ちょっと早めにご紹介させていただきます。 今日ご紹介するのは、こちらです。 ちょっと個性的な羽根の形の4穴ギブソンシューズで、しかも昨年の12月のレザーフェアで見つけて新たに入荷したスウェードを使って製作したものです。 このスウェードで作る靴の第1号になります。 色味に関しては、やはりデジカメの限界もあって若干実物と異なるのですが、実物はこれほど黄色くなくてもう少しキャメル色に近いかもしれません。 色の名称が「Curry」というだけあって、確かにカレーっぽい色をしています。 革の質感は、これまでのスコッチスウェードに比べて少しパリッとしている感じで、やや硬いものの丈夫そうな印象を受けます。 雰囲気はどちらも良いですね。 このスウェードは、メーカーで撥水を謳っているので結構撥水に関してはしっかりと処理をしているようです。 わざわざ雨の日に履く靴にする必要はないかもしれませんが、普通に履いていて雨だからと言って余計な心配をすることもなさそうです。 スムースにはスムースの良さがあり、スウェードにはスウェードの良さがあるので、またこうしてスウェードをラインナップに加えることができるのは、非常にうれしいことです。 スウェードの靴が欲しいっと思っている方、このスウェードは明るい色がそろっていますので、この機会に是非ご検討ください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンシューズ

今日のお客様は、東京都にお住いのTTさんです。 ご注文いただいた靴が完成しましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、3穴のギブソンシューズです。 早速履いていただきました。 TTさんはこれまでに他店でオーダーメイドの靴をご注文されていたこともあったそうですが、最近は私たちシューリパブリックでご注文いただくことが多く、今回の靴が8足目になります。 ちなみに、今何足くらい靴をお持ちなのかうかがってみたところ、20足は超えているのだとか。 とても靴がお好きだそうで、メンテナンスもしっかりとされているそうです。 今回完成した靴は、ちょうど今の季節にピッタリの明るい茶色で、太陽光の下ではとっても鮮やかな色になります。 普段から革靴を履いていらっしゃるので、時々スニーカーを履くとその履き心地の違いから足が痛くなってしまうこともあるのだとか。 長い距離を歩くのなら、絶対に革靴の方が良いですよねという話で盛り上がりました。 そして、こちらは今日履いていらっしゃったチャッカブーツ。 以前に製作したものです。 しっかりとメンテナンスをされているのが見てわかるほどキレイですね。 振り返ってみると、TTさんは約2年の間に8足の靴をご注文いただき、TTさんが所有する靴の中ではシューリパブリックが一番多くなったそうです。 ある程度の数がそろってしまえば、靴底の減りも穏やかになりますので、しばらくは気兼ねなく履いていただけることと思います。 また次回お会いできるのを楽しみにしています。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: 3穴ギブソンシューズ レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法:ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 有り ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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フルブローグシューズ

今日のお客様は、茨城県にお住いのNYさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 NYさんは、今回の靴が初めてのシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、写真だと実物とはちょっと色味が異なっていますが、赤味がかった革で製作したフルブローグです。 NYさんは、足が非常に細くて既製品ではなかなか合うものがないため、ちゃんと履ける靴を探していらっしゃったそうです。 そして、もうこれはオーダーメイドしかないということで、一度私たちシューリパブリックの工房に見学にいらっしゃいました。 その日は一度帰られて、じっくり検討された結果、やはりシューリパブリックでオーダーしようといううことで、この靴をご注文いただきました。 革は、ELBAMATTのsienaという、赤茶のようなワイン色のようなとっても上品な色で、カジュアルになりすぎないイイ感じのフルブローグに仕上がりました。 履いていただいたご感想は・・・、 「これまでの靴だと、ヒモを思いっきり締めてハネが閉じてしまうような感じでしたが、この靴はハネが閉じることもなく、それでいてしっかりとホールドされていて、でも足の指先はしっかりと動かせます。」 とのこと。 靴を慣らすためにしばらく履いていただいていたら、徐々に靴が馴染んできたようでした。 「今日は雨なので履いて帰れませんが、明日は天気が良さそうなので履いてみようと思います。」 と、とても気に入っていただけたようでした。 NYさん、ありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: フルブローグシューズ レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法:ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 有り ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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オールソール交換

余談ですが、昨日ネットで「孤独のグルメ」の井之頭五郎さんの記事を読みまして、それにはなぜ井之頭五郎さんはいつもタグホイヤーのクロノグラフをしているのかということが書いてありました。 その話から、そう言えば私も一時期腕時計にハマっていたこともあったのに、最近はもっぱらGショックばかりしていることを思い出しました。 なにせGショックは軽いし見やすいし、道具としてはこの上ない腕時計だと思いますから、ついついこればかりになってしまうのもわかる気がします。 でも、せっかく自動巻きの時計(そろそろメンテナンスに出さないといけない時期です)も持っているし、他にもクォーツの腕時計もあるので、使わないのはもったいないのも事実。 最近は手軽な服ばかり着ていて、だから腕時計がGショックになってしまうのかもしれません。 世の中的に仕事するのにこれだけカジュアルな服の人が増えたら、やっぱり私としては革靴を履いてパリッとジャケットを着て、自動巻きの重たい腕時計をしないといけないなって思います。 なんとなく世の中がグダグダになってきているので、ここらへんで少しパリッとさせたいところですよね。 今くらいの季節にはジャケットがちょうど良いので、ぜひ皆さんもちょっとだけ堅いファッションをしてみませんか? ちなみに、私は腕時計はオリエントスターが好きです。 さて、少し前に作業の途中の様子を一度ご紹介させていただきましたが、お客様のOさんからお預かりした靴の修理が完了しました。 完成した靴がこちら。 今回のメニューは、オールソール交換+ウェルト交換+ボトムフィラーなど一式交換+カカトの仕様をシングルヒール→ダブルヒール仕様に変更ということでした。 オールソール交換+ウェルト交換+ボトムフィラーなど一式交換に関しては、時々やっているメニューなので特に珍しいことではありませんが、今回は初めてカカトの仕様をシングルヒール→ダブルヒール仕様に変更という作業をやることになりました。 ちなみに、シングルヒール仕様というのはウェルトがカカト周りにはない仕様で、したがってだし縫いのスティッチもカカト周りにはなく、カカトそのものが小さくなってシュッとしてスマートな靴に見えるのに対し、 ダブルヒールとはウェルトをぐるりと一周させる仕様で、だし縫いも一周してカカト自体はそのぶん大きくなります。 ただ、元の靴がシングルシールであるということは、カカト周りにウェルトを縫い付けられるような仕様になっていないため、あくまでもダブルヒールのように見えるという仕様で製作させていただきました。 その仕上がりがこちら。 十分にダブルだと思います。 履いていて特に問題はありませんし、もちろん強度的にも十分です。 Oさんによると、 「この靴はシングルよりもダブルの方が似合っているような気がしたので。」 とのことで、今回はオールソール交換のついでにこんな仕様変更もさせていただきました。 たまにはこういう作業も面白いですね。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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オックスフォード

カテゴリー: Message:伝えたいこと

オックスフォード

ここのところ、どちらかというとカジュアルな雰囲気の靴をお勧めすることが多くなっていて、話題に登場する頻度が下がってきていたオックスフォードですが、今日ちょっと用事があってスーツを着まして、改めてオックスフォードの格好良さを認識ましたした。 黒いスムースの革にストレートキャップというスタイルが、最もオックスフォードらしい仕様です。 特殊なオペラパンプスを除けば、いわゆる革靴の中では最もフォーマルと言われるデザインです。 ですが、最近のビジネスシーンではまずネクタイをしなくて良いという職場環境が多かったり、さらには出社さえ週に一度という方もいらっしゃって、このようなフォーマルの靴のニーズが以前に比べると減ってしまっているのも事実です。 とは言え、やっぱりオックスフォードって革靴らしくて格好良いと思いませんか? 最近のスーツは、以前のようなカチッとしたものばかりではなく、だいぶ柔らかい素材で作られたものも増えてきていて、そんなスーツにワイシャツではなく長袖Tシャツを合わせるような気方もあって、そんなときにオックスフォードを合わせると、カジュアル感もあるのに上品に見えるのではないかと思います。 オックスフォードは、靴ヒモで調整できる幅が大きいギブソンに比べると、靴そのもので足をホールドするような構造になっているため、足に合ったものであれば包み込まれるような履き心地でとても心地よく履くことができます。 格好良くて履き心地が良いというのは、とっても素晴らしいことです。 ただ、ひとつ残念なことがありまして、最近はこのようなオックスフォードを作るのにぴったりな黒のスムースの上質な革が激減しており、以前のようにまず黒のスムースという選択肢がなくなりつつあります。 私たちシューリパブリックでも、黒のスムースというともう数えるくらいしか選択肢がありません。 加えて言うとこげ茶のスムースも然りです。 シュリンクや型押しの革もとっても履きやすいので、カジュアルな靴としては非常に素晴らしいのですが、やはりこのようなオックスフォードは大人なら1足持っていても良いように思います。 オックスフォードを作るのなら、なるべく早いタイミングがお勧めです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革

在庫の革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになった時には、ダブルブッキングのないように念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今回の革は、こちら。 Conceria 800社のVacchetta 800です。 革の名前ではピンとこない方も、この靴の革と言えばわかっていただけるかもしれません。 工房に置いてあるギブソンブーツの革で、元々はネイビーだったのが焼けてグリーンとグレーの中間色のような色になってしまったこのブーツの革です。 この革は、あと1足になったので保管しておいたところ、一部が焼け始めてきたので定期的にあえて日に当てて少しずつ焼けてきている状態です。 こちらは、少し前に違うカメラで撮ったものです。 靴の色は今でもこんな感じですが、革の色はもう少し靴の色に近くなっています。 このVacchetta 800はじつは非常に手間をかけて作られている革で、ピット槽を使って鞣されたタンニン鞣しの革なのだそうです。 タンニン鞣し自体が非常に珍しいのですが、ピット槽を使っているとなるとさらに貴重になります。 また、この革はご覧の通りシボのあるシュリンクの革で、これも昔ながらのドラムを使ってこの風合いを出しているのだそうです。 革はオイルを多めに含んでおり、革はパリッとやや硬めですが靴になった時のあたりは思いのほか柔らかくなります。 このシワの入り方を見ていただければ、そのあたりもなんとなく納得いただけるでしょう。 このネイビーの革がこのギブソンブーツの色に変わっていくなんてちょっと想像ができないかもしれませんが、これもこの革の特徴のひとつになります。 じつは、お客様から結構頻繁にこのブーツの革で靴を作りたいと言われて、元の革はこのネイビーですとお伝えすると、皆さん本当に驚かれていました。 そんなVacchetta 800を、今回ラストワンプランに使いたいと思います。 詳しい仕様は以下の通りです。 〇 ご注文をお受けできるのは1足のみ(早いもの勝ち)。 〇 価格は基本仕様が99,000円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 デザインの制約はありませんが、シューリパブリックでお受けできるものの範囲でお選びください。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 革の残は多少余裕がありますので、革をたくさん使うセミブローグやフルブローグでもOKですし、モンキーブーツなどでもOKです。 ただ、オイルを含んでいる革ですので、出来上がった靴はやや重くなります。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 こちらの革の受け付けは終了しました。   ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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トップピース

ダイナイトソールにおいて、いわゆるソールの方とカカトに分かれますが、カカトの方をトップピースと言います。 そして、じつはこのトップピースは小さいものから大きいものまでいくつかのサイズがあり、私たちシューリパブリックでは一番小さいのがsize 3で、そこからsize 3 5/8まで6サイズの在庫をしています。 小さい方は、これよりもさらに小さいサイズがあといくつかあり、大きい方はもうさらにひとつ大きいサイズがあったと思いますが、私たちは今のところ必要なさそうなので在庫はこれらのサイズになっています。 パッと見た感じでは、ほぼほぼ縦横の比率が等倍で大きくなっていますが、この一番大きい3 5/8というサイズだけ少し幅が広いような感じです。 また、在庫の中でもっとも大きいものと最も小さいものを比べてみると、 こんな感じになります。 結構大きさが違いますよね。 トップピースのサイズは、靴のサイズにもちろん関係してくるのですが、それ以外にもカカトの仕様がシングルなのかダブルなのか、もしくは平ウェルトなのかLストームウェルトなのかによって変わってきます。 それくらいなら、まだそれほど面倒なことはないのですが、例えば足のサイズが比較的小さいサイズの靴で、結構幅が広くてさらにLストームウェルト仕様になると、どうしても幅が必要なので大きいサイズのトップピースを使うことになるのですが、 こんな感じのサイズ割なので幅が大きくなるとそれに伴って長さも大きくなってしまい、前後方向をトリミングしないといけないということもあったりして、決まったサイズでやりくりするのは大変だと思わされることもあります。 ともあれ、このダイナイトソールのゴムは実際に靴の製作の時に削っていても感じるのですが、本当に品質が高いと思います。 もちろん全然減らないという訳ではなく、履いていれば少しずつ減ってきてそのうちに交換しなくてはいけないのですが、この変に反発が強くない硬さとかしっかりと詰まった音とか、履いていて安心感を感じられる素材です。 時々近所の修理屋さんでトップピースの交換をしてもらったお客様が、似たような材料をつけてもらったけど全く履き心地が変わってしまったので、ダイナイトに戻してほしいということでお越しになることがあります。 私たちもこのダイナイトに合わせたセッティングで靴を作っているので、違うものに変えてしまうと明らかに履き心地が変わってしまいます。 修理の時に毎回お越しいただくのは大変ですし、毎回お送りいただくのも大変ですが、もしお近くの修理屋さんでカカトの修理をされるときは、ぜひダイナイトをご指定して同じものをお使いください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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インソールの話

カテゴリー: Message:伝えたいこと

インソール

以前に、ハンドソーンウェルテッドの靴においてインソールはとっても大切ということをお伝えしました。 インソールが厚くてしっかりしているものであれば、靴自体の剛性を保つことができ、外からの衝撃も緩和することができ、さらにしっかりと足をホールドすることにも貢献します。 ただ、インソールがただ硬ければよいとか、ただ厚ければよいという訳ではありません。 私たちシューリパブリックでは、お客様の体格や足の力に合わせてインソールを選ぶことも必要だと考えます。 特にシューズにおいては、ブーツに比べて足をホールドする面で気が小さくなるので、あまりにも硬すぎるインソールでは靴が屈曲しにくくなり、その分足の甲やカカト、さらには靴ヒモに負担がかかってしまいます。 そうならないために、製作の時点でインソールを裁断する時の部位選びは思いのほか大切な作業になります。 そうなんです、私たちの場合、インソール用に牛の革の半裁(牛の身体を背筋で裁断して右半分と左半分に分けたもの)になっているものを買ってくるのですが、その中でも厚くて目が詰まっている部分、薄いけれど目が詰まっている部分、厚くてやや目が粗い部分、そして使えない部分に分け、お客様に合った部分をインソール用に裁断して使います。 お客様の中には、靴を履き始めてしばらく経つのに靴が硬いということがあるのですが、じつはそれはそのお客様に合わせた長期的な革選びが関係していて、そりゃ柔らかい部位を使っておけば初めから柔らかいのですが、それだとのちのち合成不足になってしまう恐れもあるので、お客様に対して必要な硬さよりちょっと硬めの靴になっています。 そして、もししばらく履いても全然硬いという場合は、靴を暖房などでやんわりと温めながら屈曲する部分を強制的に曲げてあげるととても履きやすくなります。 靴を履いて強制的に曲げてあげるという方法でもOKです。 そして、やってほしくないこととしては、薬品などを使って強制的にインソールを柔らかくしてしまうこと。 これは、必要以上にインソールが柔らかくなってしまうこともあるので、お勧めできません。 基本的には、ハンドソーンウェルテッドの靴はインソールが馴染むのに半年くらいかかるものなので、じっくりのんびり馴染ませてあげると良いでしょう。 とにかく、インソールは良い状態を保てるようにしましょう。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革

在庫の革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになった時には、ダブルブッキングのないように念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今年も引き続きこの企画をやってみたいと思います。 そして、今回が17回目となります。 さて、今回ご紹介する革はこちらです。 一応色表記としてはグレーなのですが、ちょっと茶色にも近く、グリーンにも近い、とっても味のあるグレーです。 私が命名した色名が「モスグレー」。 革の質感としては、ちょっとだけ柔らかめですが、決してソフトレザーではありません。 靴になるとしっかりとするもので、ただ足当たりはスウェードと同じくらいの柔らかさになると思います。 また、シボと言えるほどではないものの、小さな革の目が入る仕上がりになっています。 色味なんですけど、これくらいのいろだとなかなかデジタルで再現するのが難しいため、黒のカメラキャップを置いて一緒に撮ってみましたので参考にしてみてください。 たぶん、この写真が一番実物に近い色だと言えそうです。 革の大きさとしてはだいたい1足分+α程度になりますが、もしパーツ点数の多いデザインの靴を作る場合、この首のあたりを使うこともあります。 ただ、いわゆるグロースマークと言われる首のあたりのシワは、この革においてはさほど深くないので、あまり気にしなくて良さそうですね。 グレーの革自体がなかなか珍しいのですが、さらにこの特殊な色ということで、かなりレア度は高そうです。 革そのものもキップなので、全然悪いものではありません。 もし私がこの革で靴を作るとしたら、フルブローグシューズがいいかなぁ、もしくはフルブローグのギリーシューズも良いかもしれません。 このような仕様の革を使って製作する企画商品になりますが、今年も特別価格でお受けいたします。 詳しい仕様は以下の通りです。 〇 ご注文をお受けできるのは1足のみ(早いもの勝ち)。 〇 価格は基本仕様が99,000円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 デザインの制約はありませんが、シューリパブリックでお受けできるものの範囲でお選びください。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 こちらの革は、完売いたしました。ありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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