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オックスフォード

先日お預かりしましたTIさんのオックスフォードのオールソール交換をしました。 グッドイヤーウェルテッドもハンドソーンウェルテッドも、ソールの交換をすることを前提とした作りになっているので、 だし縫い(ウェルトとソールを縫っている糸)を切れば、簡単にソールを外すことができます。 もちろんこの靴はTIさんが履き込んでいる靴ですので、靴の内側はTIさんの足にピッタリと合うのはそのままで、 ソールが新しくなっています。 これでまた、たくさん履いていただけます。   靴に限ったことではないのですが、何かを修理に出すのが面倒という方、いませんか? 腕時計をメンテナンスに出すとか、 カメラが調子悪いのでメーカー修理に出すとか、 その時はちょっと面倒くさいと思うかもしれませんが、 それを受ける方は、お客様に安心して使っていただけるように点検や修理の受け入れ態勢を整えています。 私たちも、お客様に安心して快適に靴を履いていただきたいと考えておりますので、 修理や修理のご相談は、お気軽にご連絡ください。 靴をリフレッシュすると、気分もスッキリするはずです。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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キャパシティ

カテゴリー: Message:伝えたいこと

三脚

9月にカメラを買い替えたときから、ずっと気になっていたのがこの三脚。 以前のミラーレスのカメラなら、この三脚でも全く問題なかったのですが、 一眼レフにやや重めのレンズとなると、ちょっと役不足を感じてしまいます。 それに、もし万が一ちょっと足を引かけてしまった時に、頭が重いとそのままカメラ諸共転倒ということだって考えられます。 そんなわけで、ちょっと奮発して三脚を購入しました。 それがコチラ。 大きさを比べてもだいぶ大きくなって、安定感が増しましたし、 作りだってしっかりしています。 この三脚にカメラを取り付けたところ、案の定しっかりと安定していて、ちょっと足が引っかかったくらいでは倒れなさそうです。 私は、こういうキャパシティに関しては結構気にする方で、 例えばクルマに関しても同じプラットドームならバランスを考えて最もパワーのあるモデルよりも、 少し下の若干の余裕があるモデルの方が好みだったり、 カップや鍋にしても足りないというのが嫌いで、どうしても大きめのモノを買ってしまう傾向があります。 ロータスの創設者のコーリンチャップマンは、エンジンのパワーよりもシャーシやサスペンションの性能の方がバランス的に上回っているべきという考えでしたが、 私もその考え方に賛成です。 ひとことで言えば、受け皿のキャパシティに余裕を持たせるということですね。 ただ、むやみやたらに大きくすればよいというわけではなく、大きすぎればバランスが悪くなってしまうこともありますので、 極端なものは考えものです。   じつは、靴にも似たようなことが言えます。 靴はその上に人が載って移動するわけで、靴の剛性や耐久性があまりにも低すぎると人に対して問題が起こることだってあります。 スティフナー(カカトの芯)の強度不足でカカトのホールド不足で歩きにくくなってしまったり、 靴自体の剛性不足で歩いていて足の裏が痛くなってしまったり・・・。 ソールが硬すぎるとか柔らかすぎるというのも良いとは言えません。 すべて完全で理想的なものを買い求める必要はないかもしれませんが、 少なくとも人の身体をしっかりと受け止めることができて、なおかつちゃんと歩ける靴を選んでいただきたいと思います。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

余談ですが、みなさん「イジューは岐阜と」というドラマをご存知でしょうか? 番組のサイトはこちらです。 メーテレとテレビ神奈川で放送されている番組で、 大垣市のホームページによれば、移住促進ドラマなのだとか。 キャストが早見あかりさんと岡田義徳さん、そして地元の方々。 古民家リフォームを目指すせっかちな建築家の真琴(早見あかり)と、 横浜から岐阜に移住して古民家カフェをオープンすることを計画している優柔不断なオジサン亜紀(岡田義徳)が、 地元の方々と交わりながら古民家を探すといテーマの元、岐阜県内の街やそこに暮らす方々を紹介しているドラマです。 ドラマと言っても、実際に登場する地元の方々はリアルで、なかなか無理くり感が面白いです。 少し前に田舎暮らしに憧れたことがありまして、 現実には今住んでいるところが十分に田舎だということに気付き、あえて移住の必要性が見出せませんでしたが、 それでもやっぱり地方には魅力があります。 そして、面倒な部分もあります。 その地方の習慣や文化に馴染めなければ暮らしづらいわけですし、 田舎暮らしは良いことばかりではありません。 そんな時に、偶然見つけたこのドラマは、やっぱり良いところ9割くらい、面倒なところ1割くらいで伝えています。 移住促進が目的なら、それは仕方のないことです。 そんなドラマですが、地方は単なる田舎ではなく、新しいことをやろうとしている人たちがたくさんいて、 決して活気のないつまらないところではないよということを伝えているように見えました。 住めば都と言いますが、それ以前に合うことと合わないことがあるので、 移住を考えている方なら数か月くらい賃貸物件を借りて、試しにそこに住んでみるのが良いのかもしれませんね。 私は、こういうメリハリのないドラマが大好きです。 ハラハラドキドキは、ちょっと苦手なもので。 岐阜にも何度か行ったことがあって、知っていると思いつつ知らないところばかりで、なかなか面白いです。   さて、サンプルのチャッカブーツの製作が進んでいます。 今日はだし縫いが終わって、こんな感じのところから始まり、 ヒールを作って取り付け、コバをきれいに削ってインクを塗り、 靴ひもやインソックを取り付けて、こんな感じになりました。 今日は、この作業工程を見ていただくのではなく、このチャッカブーツの雰囲気を見ていただきたいと思っています。 このチャッカブーツのラストは、私たちのラストで最も古いMRTです。 ラスト自体はおそらく20世紀中期のビスポーク用のものらしく、 イギリスで入手して持って帰ってきた、リアルイギリスのラストです。 このつま先の雰囲気、いかがですか? MRTでチャッカブーツを作ると、こんな雰囲気になると言ことを知っていただきたいと思い、アップしました。 なかなか格好良いですよね。 MRTの魅力、再発見です。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ブーツ

何年か前に「断捨離」という言葉が流行りました。 必要最小限のモノで、必要最小限の生き方をするみたいなことだったと思いますが、 今になって思えば、私には合っていないようです。 そもそも、ちょっと出張に行くときだって、私の荷物はてんこ盛り。 「今日は少ないね。」 と言われるときは、メインの荷物は宅配便で宿に送っていたり・・・。 出先でもブログを書くのでPC関係は持ち歩きますし、そのほかにも今はモバイルバッテリーなども必要だったり、 先日も大活躍しましたがウェットティッシュなども持ち歩いていたりしています。 なので、私はどちらかと言えばマキシマリストでしょう。 ただし、マキシマリストというとたくさんのモノで溢れた環境を想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、 決してそういうことではなく、もちろん家はゴミ屋敷でもなく、 ちゃんと管理ができる範囲で、必要なものは揃っているというくらいに思ってください。 靴づくりでも、作業に関しては心がけて専用工具をあれやこれやとたくさん使いますし、 カメラだって必要なので数台を使い分けています。 ムリすればもっと減らすことも可能かもしれませんが、 目的を達成するためにあった方が良いと思えるものは、揃えておくのです。   そんなマキシマリストは、本来の目的のほかにメリットがいくつかあることがわかりました。 まず、いくつかのモノを使うので、仮にひとつ壊れたときにも何とかほかのモノで代用できることもあります。 ひとつのモノを集中して使うと、それなりに負担がかかて壊れる可能性が高くなりますから。 そして、もうひとつのメリットは、それは性格的なことも関係していますが、 ムリに我慢するよりも、必要もしくは欲しいと思うものは買った方が変なストレスがなく、 心の健康面においても良いように感じます。 もちろんむやみやたらになんでも買うのは問題外で、あくまでも必要であったり本当に欲しいと思える場合に限定されます。   靴に関していえば、最小限と言っても最低3足は必要で、普通に考えれば5足くらい、 欲を言えば7足くらいあると良いと思います。 まだまだ靴まで気にする文化ができていない日本では、靴なんて1足を使い捨てにしてしまう方もいるようですが、 それでは衛生的にも靴の構造上の問題からも問題がありまして、 ある程度ゆとりを持ってローテーションをしていただくのが好ましいのです。 なので、靴に関してはミニマリストでも大人としてレギュラーの靴を5足くらい持っているべきだと思います。   使わないほどのモノがたくさんあるのは、私もそれはムダだと思います。 でも、実際には足りていなかったり、用を果たさなかったり、もしくはやせ我慢しているようなことは、 現代に生きる人としてどんなものかと。 他人の目とか常識とかそんなものはどうでも良くて、 大人なら自分の判断で決めれば良いのでしょう、きっと。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ブーツと靴ヒモ

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ギブソンブーツ

私たちシューリパブリックでは、基本的にブーツのヒモは長めにしています。 このギブソンブーツにおいては、 これくらいの長さ。 これでは、ちょっと長いのでは?と言われることもありますが、使い勝手を考えるとこれくらいの長さが必要になります。 シューリパブリックのギブソンブーツは、標準サイズで高さが5インチ、アイレットの数は7です。 それに対して靴ヒモの長さが110センチとしています。 その理由は、 脱ぎ履きの際にヒモをほどいてハネを広げますが、 無理なく脱ぎ履きできるくらいにハネを広げたときに、靴ヒモの先が抜けないようにすると、 やはりこれくらいの長さが必要になるのです。 また、これもよく訊かれることなのですが、私たちシューリパブリックのギブソンブーツは、一番上のアイレットはヒモを通さないような設計で作ってありますので、 ここはよほど足をしっかりと固定する必要があるときのためのものと考えてください。 日常で履いていただくときには、ある程度足首が自由に動いた方が良いですし、 一番上のアイレットを使わなくても十分なフィッティングが得られるようになっています。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ジョイント

いつもお客様の足に合わせて靴を作っていて、改めてどの足も全く違うことを実感します。 こちらは、1月納品予定のお客様のラストです。 両方左足なので、違うお客様のものだということはお分かりになるかと思いますが、 微妙に似た形をしていて、でも全体的なシルエットを見ると甲のあたりの形状がだいぶ違っていたり、 親指のあたりの出方も違っていたり、 やっぱり違う人の足なのです。 そのようにたくさんのお客様の足を計測して、ピッタリだと感じて快適に履いていただける靴を作っているのですが、 計測する場所によってどんなふうに測るかが全く違うことはご存知でしょうか? たとえば、この部分。 インステップというポイントです。 この部分の足囲は、結構きつめに締めて数値を出しています。 インステップは、ほかの部分に比べて骨格の関係でカッチリしていることや、靴の作りの関係からもある程度しっかりと締めて靴と一体化させてあげるべきところなのです。 ただ、中には・・・、 「この靴ピッタリ!」 という感覚を感じてもらうために無理やり土踏まずを持ち上げている靴や、外側から押さえ込んでくる靴もあるようですが、 それはあまり良いことではありません。 土踏まずは、足のサスペンションともいえるべき部分なので、衝撃に対してしっかりと機能しできるようなフィッティングになっているべきです。 それにたいして、フィッティングで難しいのがこの部分、 ジョイント、つまり屈曲点です。 可動部分ですし、インステップよりも柔らかいですし、インステップほどきつく締められないし、かと言って緩すぎると足が靴の中で動いてしまうし、 おまけに人によって理想的な締め具合がまちまちで、ちょっと運動が足りていないような方だと数値が安定しないようなこともあったりして、 非常に難しいポイントです。 靴を作るための数値を出す場合、どの部分においてもフリーの(軽く沿わせて測った)数値を使うことはなく、 このジョイントでも多少は締めたときの数値を使います。 だんだん慣れてくると足を触ってこれくらいというのがわかるのですが、 誤差は±1ミリ未満に抑えなといけない世界なので、ホントにシビアです。 でも、それをピタリと合わせて、 お客様が靴を履き込んだ時に履き易いと言ってくださるのが、とっても励みになっています。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ウェルティング

今日お越しいただいたお客様のKさんが、とってもステキでぜひこれは皆さんに見ていただきたいと思いまして、 お願いして写真を撮らせていただきました。 このスカートは会津木綿のものだそうで、はでしまという柄なのかな? そのようなことをおっしゃっていました。 チャッカブーツはこのようなスカートとの相性が非常に良いですね。 Kさんは、ほかにも会津木綿のスカートを持っていらっしゃって、その柄に合わせてチャッカブーツを組み合わせていらっしゃるそうです。 ちなみに、今日は4足目のチャッカブーツをご注文されました。 フレアのスカート+チャッカブーツは、鉄板なのだそうです。   さて、今日はしばらく放置していたサンプルのチャッカブーツの製作を進めました。 今年の3月に、長野のIVY PRODUCTSさんでパフォーマンスでラスティングをしたチャッカブーツです。 なかなか時間がなくて(という言い訳で)ほったらかしになっていましたが、 このままだとチャッカブーツがかわいそうなので、エイヤって気合を入れて作業を進めました。 ラスティングが終わっていたので、ウェルティングの糸を作るところからです。 ウェルティングの糸は、9本撚りの麻糸を5メートルくらいに切り、松脂ワックスを塗り、布でしごいて熱で糸内部に松脂を染み込ませて締め、表面にビーズワックスを塗るという3つの工程で作られますが、 さらに糸の先に針を加工して取り付けるので、まだもう少し手間がかかります。 この糸を作る作業は、地味ながらとても重要な作業になります。 松脂ワックスをするのはまだいいとして、布でしごいて糸内部に松脂を染み込ませるのがなかなか大変な作業なのです。 写真のように糸をロコかしっかりしているところに結びつけ、片方を左手で持ってピンと張ってそれを布でしごきます。 簡単に溶けて染み込むような松脂では簡単にとれてしまいますので、そこそこ硬めにしておくのですが、これがなかなか染み込まないのです。 表面がイイ感じに溶けていても、そう簡単には内部まで溶け込んでいくれません。 何重にも折って縫った布でしごいているのに、手が火傷をするくらいまでしごきます。   そのあと、ブリストルという針を糸先に付けてウェルティングです。 ウェルティングとは、ウェルトを手作業で縫い付ける工程のことで、この作業をおこなう製法がハンドソーンウェルテッドという製法と言われます。 オウル(すくい針)で下穴をあけ、 その穴にブリストルをこっち側と・・・、 あっち側から通して、 その糸をギューっと締めてひと針が完了。 片足で何針縫うか数えたことがないのでわかりませんが、数えたくないくらいの針数です。 ちなみに、このハンドソーンのウェルティングは、ウェルトをどの位置に置くか、針をどの角度で入れてどの角度で出すかによって靴の出来が変わってきます。 ゲージなんてありませんので、気を抜いているとウェルトが曲がって行ってしまったり、歪んでしまったりすることもあるかもしれません。 永くやっていればそんなに変な失敗はありませんが、それでも靴のクオリティに直結する作業なだけに丁寧に慎重にこなす必要があります。 そうしてウェルトが縫いあがって、シャンクをセットしてコルクを入れて、ソールを仮留めしたのがコチラです。 このあとだし縫いでウェルトとソールを縫って、だいぶ靴らしくなりそうです。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのRTさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 RTさんは、今回の靴が2足目になります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、タイトルの通り私たちシューリパブリックの15周年企画の第2弾の仕様でご注文いただいたギブソンブーツです。 RTさん、完成したギブソンブーツをじーっとご覧になって、 「本当にキレイですね。」 と何度もおっしゃっていました。 RTさんは、ブーツを履くのが初めてだそうで、歩くときや階段の上り下りなどで筒が突っかからないか心配されていましたが、 実際に歩いてみるとさほど気になることもなく、このまま靴が馴染んでしまえばまったう問題ないだろうとおっしゃっていました。 RTさん、初のブーツはどんな履き心地なのかとても楽しみにしていたそうで、 確かめるように丁寧に歩いていらっしゃいました。 結局、シューズに比べてブーツは多くの面をカバーすることができるため、ちょっとした下り坂でも足に負担をかけることなく快適に歩くことができることを実感されたそうです。 ところで、今回は1足目のギブソンシューズを履いてきてくださいました。 暫く履いていただきまして、所感などをうかがてみたところ、 まず真夏でもこれまで履いてきた既製品に比べるとかなり快適に履けるとのこと。 さすがに長時間履き続けると、指の付け根近くで汗をかいているようだけど、それが不快というわけではなく、 帰宅して靴を脱ぐと靴下が少し湿っているのがわかる程度なので、総じて非常に良いとおっしゃっていました。 1足目のギブソンシューズ(左)と、今回完成したギブソンブーツを並べて記念撮影。 RTさんは、しっかりと計画を立てて買い物をする方で、 シューリパブリックの靴に関して、今後の計画も立てているそうです。 まずは初のブーツなので、暫く履き込んでブーツというものの様子を見てみるとおっしゃっていました。 ぜひ、たくさん履き込んでください。 またお会いするのを楽しみにしています。 ありがとうございました。   靴の仕様 デザイン: ギブソンブーツ(15周年記念モデル第1弾) レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギリーシューズ

今日ご紹介するお客様は、神奈川県にお住いのAYさんです。 先日、神戸のSUNさんにて完成した靴を納品させていただきました。 ちょうどこのタイミングで神戸にいらっしゃるとのことで、SUNさんで納品させていただきましたが、 普段関東でお会いしているお客様に、神戸でお会いするのはちょっと変な感じです。 そういえば、以前に神奈川県にお住いのTWさんが突然SUNさんにいらっしゃったことがあって、 明らかに知っている方なのに神戸でお会いするという準備ができていなくて、すぐにTWさんだということがわからなかったという経験があります。 常に柔軟な対応が要求されますね。 AYさんの話に戻りまして、今回AYさんは何年かぶりのご注文になります。 今回ご注文いただいたのが、先日もご紹介しましたがこちらのギリーシューズ。 15周年記念モデル第2弾の企画でご注文いただきました。 数年ぶりの真新しいシューリパブリックですが、履いていただいたご感想は・・・、 「いつも通りフィッティングは問題なしです。」 とのこと。 以前の仕様に比べてスティフナー(カカトの芯)が硬くなっていたり、靴全体のねじれ剛性が上がっているなどの違いはありますが、 普通に履いていただく上での大きな違いはありません。 ここのところ、ギリーシューズが大人気でして、みなさんギリーシューズの履き心地に気付かれたのかもしれませね。 ギリーシューズは、このハネの部分の形状の関係で、足をしっかりとホールドするため、 とっても快適に履いていただけるうえに、 穴数が少ないので脱ぎ履きも非常に楽です。 まだ履いてことのない方は、ぜひ一度お試しください。 プレーンの革を使ったギリーも格好良いですし、型押しやシュリンクの革を使ったギリーも格好良いです。 性格が全く違いますので、お好みでお選びください。   靴の仕様 デザイン: ギリーシューズ(15周年記念モデル第1弾) レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRA+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ダイナイト

早いものであっという間にもう11月です。 工房にかけてあるカレンダーが残り1枚になってしまい、時間の流れの速さを改めて実感します。   さて、私たちシューリパブリックは「日常仕様のオーダーメイド靴」というコンセプトで、快適に履いていただける靴を製作しています。 日常仕様とは、言ってみれば普段使いということで、特別な時ではなく普段にとても履きやすくて快適な靴を履いてくださいとご提案しているのです。 普段に履くとは、お勤めの方なら会社に行くときに履いていただくことを想定しています。 お休みの日に履いていただくのもOKです。 つまり、年に数回の特別な日ではなく、私たちが最も多く過ごす普段の時に履き易くて快適な靴を履いていただきたいということです。 その理由はというと、 私たちが日々過ごしているうえで、睡眠時間を除くと「日常」と言われる時間が最も多いからです。 そんな時にとっても履き易くて快適な靴を履いていたら、幸せな時間がとっても多くなりますよね。 格好良い腕時計を買ったなら、なるべく普段にたくさん使った方が幸せをたくさん感じることができますし、 ステキなコートを買ったなら、何かの時にと奥の方にしまわないでどんどん普段に着た方が幸せをたくさん感じられるのと同じで、 履き易くて快適な靴も、普段に履けばそれだけ幸せをたくさん感じられます。 靴は道具ですから、どんどん履き倒してどんどん育てて、上手に活用してください。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ1 】 シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。       【 お知らせ2 】 12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。 詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。   【 お知らせ3 】 2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。 【 お知らせ4 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。     シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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