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狙うはスタンダード

カテゴリー: Message:伝えたいこと


じつは、うちの家内がずっと昔からビートルズのファンで、何かというとビートルズの話をします。

それだけではなく、私にビートルズのこの曲を聴いてみろと言うのですが、確かに私もビートルズはそれまでの音楽の常識を大きく変えたことは知っていますし、今聴いてもとてもレベルの高い曲ばかりですし、みんなに愛されているということは認めます。

ただ、だからと言ってみんなが好きかというとそういうわけではなく、私のように完成度の高い曲を聴くよりもなんとなく雰囲気のある曲を聴く方が好きな人もいるはずです。

私は昔は激しい曲が好きでしたが、ここしばらくはボサノバのようなBGMとして聴けるような雰囲気のある曲を聴くのが好きです。

時代が変われば好きな曲も変わりますし、歳をとれば好みも変わります。

ただ、確かにビートルズの曲はそういう時代や文化の変化に左右されることなく、どの時代でもスタンダードとして生き残ってきていますし、これからもそうやって生きていくのだろうと思っています。

というのも、じつは今日靴の仕上げの作業をしていまして、最近はこういう感じのコバにきれいにインクを塗るような靴って、特に夏の間はあまり履かないのかもしれないって思いました。

クラシックシューズ

日本では、こういうタイプの靴を総称して革靴と呼んでいますが、イギリスではクラシックシューズと言います。

クラシックとは、これまた日本では古典的なものという意味合いが強いですが、イギリスでは基本的なもの、つまりスタンダードという認識なのだそうです。

つまり、こういうタイプのアッパーがあって、コバのあるソールがあって、そのコバにインクを塗るようなタイプの靴をイギリスでは基本的な靴と認識しています。

ふと考えてみると、このクラシックシューズはおそらく19世紀のころから基本的な形は変わっていなくて、その間様々な文化的背景の変遷があっても、しっかりと変わらすに不動の地位を築き続けています。

一方、流行から発生した靴というと、私はあまり詳しくありませんが、ロンドンブーツのようなものもありましたし、ウェスタンブーツのようなものもありました。

スニーカーに関しては、クラシックのものは今でも人気がありますが、ファッション的には様々な方向に振られたのちに、消えていったものもそれなりにあるように思います。

いわゆる革靴と言われるものでも、超ロングノーズのものや、とってもヒールが高いモノ、つま先が極端に四角いものなどもありましたが、やはり流行と共に少数派になっていきました。

私が靴づくりを始めたころは、ロングノーズの靴やスクエアトゥの靴、そして自然派の素材を使ってゆるーい靴を作るような流れもありましたが、やはり流行と共に主流は変わってきています。

私たちシューリパブリックは、スタートしたころから基本的なスタイルは今と変わらず、いわゆるクラシックシューズの路線を進んでいます。

むしろ、歴史的に見てこんなにはっきりしているのですから、これをいじってわざわざ余命を縮める必要はなく、むしろいじるのはそこではなく時代の変化に合わせたフィッティングの改善であり、このクラシックシューズの中でのカジュアルだったりビジネスだったりへの対応だと思っています。

ビートルズのようにとまではいいませんが、とりあえず今の時点で歴史的に淘汰された答えが出ているので、そこはスタンダードに倣って、10年後でも20年後でも格好良く履いていただける靴を作り続けていくことを考えています。

企画商品の「雨の日でも気兼ねなく履ける靴」は、明日がご予約の最終日です。

メールでのご連絡でOKです。

お忘れなくご連絡ください。

お知らせ

【お知らせ 1 】

「雨の日でも気兼ねなく履ける靴」という企画商品を発売中です。

雨の日にも気兼ねなく履ける靴 企画概要

その名の通り、雨の日でももちろん晴れている日でも気兼ねなく快適に履ける仕様の靴です。

比較的お求めやすい価格で製作販売いたします。

詳しくは、7月30日のブログをご覧ください。


【お知らせ 2 】

昨年2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。

履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。

詳細は、2020年1月31日のブログをご覧ください。

インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。

ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。

ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。


【お知らせ 3 】

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。

ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、

前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。

靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。

こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。

詳細は、2020年の4月18日のお知らせをご覧ください。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。

まずはメールやお電話でお問い合わせください。


【お知らせ 4 】

オンラインによる打ち合わせにも対応させていただいております。

ZOOMやGoogle Meet などのビデオ通話を使用して打ち合わせをさせていただきます。

詳細は、こちらをご参照ください。


【お知らせ 5 】

期間&足数限定 出張計測費用かかりません☆プラン を試験的に実施します。

これは、新型コロナウィルスの影響で多くのお客様が靴のご注文のために私たちシューリパブリックの工房にお越しいただくのが難しくなってしっまったため、先にオンラインで打ち合わせをおこない、新型コロナウィルスが多少落ち着いたころにお客さまの元へお伺いし、足の計測をさせていただくというプランです。

今回は試験的に特別な費用はナシで実施させていただきます。

あまり頻繁に工房を空けられないので、足数が限定となります。
ご了承ください。

今のところ、お伺いするエリアは関東の一都六県を予定しておりますが、スケジュール的に都合がつけば多少遠くても行けることもありますので、ご興味をお持ちいただいたお客様は是非お問い合わせください。

福島や長野、新潟も比較的行きやすいので、場所によっては可能になります。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

【お知らせ 6 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 

 

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