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ハンドソーンウェルテッドとブラックラピド

カテゴリー: Message:伝えたいこと


余談ですが、今年は西の方ではもうすでに梅雨入りしていますが、関東も梅雨入りが早いのではないかと心配になりまして、

梅雨が長いと葉物野菜が高騰するかもしれないと心配になり、私たちの工房でも小松菜を栽培し始めました。

小松菜

去年のベビーリーフはなかなか良くできたので、今年もしっかりと育てていきたいと思います。


さて、私たちシューリパブリックで製作する靴は、ほとんどがハンドソーンウェルテッドという製法で製作しています。

ただ、ときどき企画商品として違う製法で製作することもあるのですが、お客様からこの製法の違いに関してお問い合わせをいただくこともあるので、今日は製法の違いに関してざっとお伝えしたいと思います。

ハンドソーンウェルテッド

こちらが今製作中のあるお客様の靴で、製法はハンドソーンウェルテッドです。

ハンドソーンウェルテッド

ハンドソーンウェルテッドの靴の内部ですが、この写真のようにウェルトとインソールを加工したリブを手縫いで縫っていることから、ハンドソーンウェルテッドという名前が付きました。

ちなみに、これと似たような製法でグッドイヤーウェルテッドというモノがありますが、グッドイヤーウェルテッドは手縫いではなく専用の機械を用いてウェルトとリブを縫います。

ただ、専用の機械で縫うためには、仕様を変更しなくてはいけない部分があり、結果的にハンドソーンウェルテッドとグッドイヤーウェルテッドは、構造こそ似ているモノの履いた時の感覚や靴としての特徴はちょっと異なっています。

グッドイヤーウェルテッドはさておき、

ハンドソーンウェルテッドの靴は、インソールの裏側のリブとウェルトを縫っているというところがひとつのポイントになっており、実際に履いていただけるとよくわかるのですが、接着したものとは全く違う心地よさを感じていただけるはずです。

ブラックラピド

対してこちらはブラックラピド製法の製作中の靴です。

パッと見た感じは、ハンドソーンウェルテッドの靴とあまり違いがないように思えるかもしれません。

ブラックラピド

このあたりも然り。

ですが、ブラックラピド製法というのはつり込んだアッパーとミッドソールを接着したのちにマッケイ縫いで縫い合わせ、その後にソールをだし縫いで縫い合わせるという製法になり、

ハンドソーンウェルテッドのリブとウェルトを縫ってつないでいるのに対し、ブラックラピドは補強としてマッケイが縫ってあるものの、ほぼ接着で貼りついているのと同じようなものと言えます。

この差は、じつは思っている以上に大きいもので、もし靴がただ履いて立っているだけのモノだったとしたらそんなに違わないのかもしれませんが、歩く際に靴が屈曲し、歩く際に地面に接地することでこれらの製法の違いを感じることになります。

どう違うのかというと、ハンドソーンウェルテッドのほうが衝撃を上手に緩和している感じがして、でも決して力が逃げている感じはなく、そのあたりが良い塩梅で仕上がっているのです。

そんな感じでそれぞれの製法に特徴がありまして、だからこそ私たちシューリパブリックではそれらの特徴を生かした企画商品を製作しているのです。

長時間疲れないように心地よく歩くのであれば、ハンドソーンウェルテッドのほうが快適ですし、歩いて足をより鍛えたいのであれば、そのようにセッティングしたブラックラピドのほうが適しているということです。

もし仮に、あなたがチャッカブーツを持っているからという理由で、ウォーキン’チャッカは要らないというのであれば、それはとてももったいないことです。

製法による違いは思っている以上に大きいので、ぜひ一度ウォーキン’チャッカを履いてみていただきたいと思います。


昨日、またYouTubeの動画をアップしました。

お時間がございましたら、ぜひご覧ください。




お知らせ

【お知らせ 1 】

昨年2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。

履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。

詳細は、2020年1月31日のブログをご覧ください。

インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。

ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。

ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。


【お知らせ 2 】

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。

ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、

前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。

靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。

こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。

詳細は、2020年の4月18日のお知らせをご覧ください。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。

まずはメールやお電話でお問い合わせください。


【お知らせ 3 】

オンラインによる打ち合わせにも対応させていただいております。

ZOOMやGoogle Meet などのビデオ通話を使用して打ち合わせをさせていただきます。

詳細は、こちらをご参照ください。


【お知らせ 4 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

 

 










 

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