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足の計測から見えてくること

カテゴリー: Message:伝えたいこと


私は靴のオーダーをお受けするたびにお客様の足を計測し、オーダー会などのイベントでもお客様の足を計測していて、

年間200名近くの方の足を計測しています。

初めてオーダーされるお客様や、イベントなどで足を計測したお客様には、計測の結果、つまりお客様の足の数値や特徴などをお伝えしています。

そんなことを十数年も続けていると、いろいろと見えてくるものがありまして、お客様に面白おかしくお伝えしています。

ただ、笑っていられることばかりではなく、最近ではちょっと心配なこともありまして、

それがだんだん増えていて、最近の方々の傾向と言っても良いのではないかと思っています。

そのあたりをお伝えしていきます。

ラスト

こちらは、靴を作る際に靴の形の元になる「ラスト」です。

昔は木型と言いましたが、最近はもっぱらラストという呼び方が一般的です。

まず、私たちシューリパブリックでは、お客様が靴をご注文いただく際にはか必ずひとつのラストをお選びいただいていまして、

ほかのラストとの違いはつま先の形なのですが、まぁ気に入ったものを靴の目的と照らし合わせてお選びいただいています。

そして、足を計測してお客様の靴を作る際のベースになるラストを作ります。

例えば、足長が長くてウィズが細くて、甲がとっても低いような場合には、足に合った足長(捨て寸も必要です)で足に合ったウィズのラストを木型屋さんに作っていただき、

それからその先は私たちがお客様の足に合うように左右それぞれ甲の部分を削ったり、必要な部分には肉付けをしたりして、調整をしていきます。

この時に完成したラストは、お客様の足と似て非なるものです。

これがとっても大切なことで、靴は足をしっかりとホールドしているものですので、足の数値よりも少し締めています。

足の数値そのままでは、かなり緩い靴になってしまいます。

では、どれくらい締めるのかということですが、それが作り手の技術になるわけで、どれくらい締めるとお客様名が快適に履いていただけるかという部分を足の状態から判断して、

そのセオリーに則って判断します。

これは言っても信じてもらえないかもしれないのですが、実際にメジャーで足を計測すると、締めたときに足からのメッセージのようなモノが伝わってくるのです。

そのメッセージをキャッチして、その部分部分で適正な締め具合の数値を導き出します。

話が脱線してしまいました・・・。

とにかく、そんなふうにたくさんの足を計測していて毎回感じるのは、

スポーツをしていて健康的な足の方も、あまりスポーツをされていないような方も、普通に生活をする上での足として見たときに、ジョイント(屈曲点)周辺が開いてしまっている方がとっても多いのです。

これはどういうことかというと、いわゆる横アーチが落ちてしまっていて、足がぺたんとついてしまっているのです。

ラスト

そのような方は、この部分はとても低く、ラストの調整の際にこの部分をかなり削る必要があります。

ラスト

そして、足の横アーチが落ちてしまっている分この部分が薄くなっています。

じつは、私自身もそうなのであまり言えたことではないのですが、このタイプの足の方は比較的足が疲れやすく、長時間歩くと足の前の方の底面が痛くなってしまうという傾向があるようです。

私の個人的な推測では、それはスニーカーがとっても進化したことにより足が果たす役割が減っていて、機能が低下してしまったことによるところではないかと思っています。

 

思い返すと、今から7年前に発生した東日本大震災の時には、都市部の交通がマヒしてしまい、自宅まで歩いて帰ったという方がたくさんいました。

その後、また同じようなことが起きた時には、革靴やパンプスでは足が痛くなってしまうため、スニーカーを職場に置いておく方もいたそうですが、

パンプスはともかく、革靴では足が痛くなってしまうのでスニーカーをというのは、靴屋から言わせればちょっと違うわけで、

スニーカーに頼るのではなくて、日頃からちゃんと足に合った革靴を履いて足をもう少し鍛えて良い状態にしておくべきなのではないかと思います。

いざ歩かなくてはいけないという時に、身体がちゃんとしていないと歩くことはできません。

足を良い状態に保つには、ソールの硬めの靴を普段から履いて、足を鍛えて機能させる習慣をつけることが必要だと思います。

スニーカーはどんどん進化してをれを履く私たちは快適になりますが、

私たちが快適と感じれば感じるほど足は怠けてしまいます。

将来年をとったときにも、しっかりと自分の足が機能するよう、日頃から足を甘やかしすぎないように気を付けましょう。

 

お知らせ

3月3日(土)4日(日)には、長野市のIVY PRODUCTSさんにてイベントを開催いたします。IVY PRODUCTSにて開催するイベントは、今回が初めてとなります。足の計測、オーダーメイド靴のご注文をお受けするほかに、実際に靴を製作するパフォーマンスなども行う予定です。長野初のイベントですので、長野の皆様に仲良くしていただけるよう楽しいイベントにしたいと考えています。ぜひお越しください。

3月18日(日)には、自由が丘のRifare自由が丘店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。都内や神奈川県にお住いの方、ぜひいらしてください。

4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。

4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。

どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。
もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。
おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。


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