私たちシューリパブリックは昨日で年内の営業が終了し、今日は棚卸の日です。
個人事業だと区切りが年末なので、どうしてもこういうことになってしまいます。
振り返ってみれば、今年は大変な年だったけれどたくさんのお客様が来てくださって、そんなに悪い年ではなかったかなと思っています。
そんなわけで、午前中からリストを作って棚卸をスタートしました。
棚卸をしていると、毎年倉庫の奥の方から完全に忘れていた革が出てくるのですが、
今年はさらに棚の後ろ側もしっかりと確認してみたところ、結構出てきました。
たとえば、もう既に生産が終わっていてデッドストックになっているスコッチスウェードですが、さらにだいぶ前に終了したと思っていたネイビーが、1足分出てきました。
また、私たちがスタートしたころから扱っていたブガッティというボックス調のキップも1足分出てきました。
ブガッティは、当時はほかの革よりも5割増しくらいの価格でしたが、今これと同じクオリティの革を買おうとするといくらくらいになるのだろうというくらい、クオリティの高い革です。
しっとりとしていて、しなやかで、上品でキメの細かいとってもステキな革です。
ブガッティは、最後のほうに行くにしたがってクオリティがどんどん上がっていったので、この最後のロットのものはなかなかのものです。
今日、インスタにアップしたところ、もう既にお問い合わせがりました。
そのほかでは、Russoのシュリンクの革も出てきました。
Russoの製品では、かつてWindsorという革や最近ではKing MPという革を扱っていまして、それらを見ればクオリティの高さを実感していただけると思います。
このシュリンクの革は、大きさは150デシ前後のキップで、ややソフトな感じのものです。
シュリンク自体がややソフトのものが多いので、決して珍しいものではありませんが、さすがRussoの革だと感じさせる部分がたくさんあって、
こういう革でフルブローグやゼミブローグの靴を作るととっても格好良いだろうなぁって思いました。
更にもうひとつ、これは今年入荷したものですが私がすっかり忘れていました。
Tempesti社のMAINEという革です。
少し前に茶系の革やワイン色の革をご紹介しましたが、今日は黒です。
このMAINEはタンニンなめしだそうで、革全体にその雰囲気がしっかりと出ています。
クロムなめしのものは、確かにしなやかな印象があって小ギレイにまとまっていますが、仕上げを施して雰囲気を出すのならタンニンなめしのものがいいなぁって思います。
何て言うんでしょう、キレイにそろいすぎていない感じと言うか、ややザックリとしていて深みがあるというか、革らしさを実感できるものです。
そして、タンニンなめしの革は使い込んでいくにしたがって良い雰囲気に成長していくという特徴もあって、
所有欲よりも使って嬉しいという感覚です。
この革は、1.5mmに仕上げていただいているので裏側はとってもキレイに処理してあります。
というか、革自体がとっても良い生地を使っているので、裏側もこんなふうに仕上がっているというのが正しいのかもしれません。
断面がなかったので厚さはわかりにくいかもしれませんが、先ほども書いた通り1.5mmです。
この革は、革自体の雰囲気があり硬さはやや硬めなので、デザインとしてはプレーンのものが良いと思います。
チャッカブーツやギブソンシューズなど、もしくはプレーンのオックスフォードもOKです。
革の方向性は、ビジネス用としても良いですし、仕上げのトーンをちょっと落としてカジュアルに履くのも格好良さそうです。
このほかにもいろいろと革が出てきましたので、ご興味がある方はぜひ一度工房にいらしてください。
年明けは、1月4日(月)より通常営業です。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
企画商品の「旅チャッカ」の受付が始まりました。
※写真はあくまでもイメージです。
この企画は、出張や旅行などで出かけられる際に、通常でしたらスペアの靴を持って行かなくてはいけないところを、インソールを交換することでこの1足で乗り切れるという仕様の靴です。
出張や旅行など、泊りでお出かけの多い方にお勧めの靴です。
製法は、ブラックラピド製法にて製作いたします。
革は、こちらで指定した黒の革のみです。
価格は、ラストは別で 74,000円(税別)です。
より道具のように履いていただける靴です。
ぜひ、ご検討ください。
ご注文期間及び数量限定です。
期間は2月末日まで、受注予定数は12月29日現在であと5足です。
詳細は、12月17日のブログをご参照ください。
【お知らせ 2 】
2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 3 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。
まずはメールやお電話でお問い合わせください。
【お知らせ 4 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。