私たちシューリパブリックでは、靴のコバを削る時やちょっとした加工の時には、積極的に機械を活用しています。
この機械が、グラインダーとかフィニッシャーと呼ばれるもので、ベルト状になったサンドペーパーがぐるぐる回って削ってくれます。
ハンドメイドで作っているような工房だと、削る作業も手作業というところも結構ありますが、私が思うに粗断ちとか粗削りは機械でやった方が絶対に速くて合理的で、その先は必要に応じて機械であったり手作業であったりを使い分ければよいのです。
といっても、私たちの場合は仕上げまでほとんど機械ですが・・・。
手前側にセットされているサンディングベルトが#40番のもので、奥側が#180番です。
#40番で粗削りをして#180番で仕上げをします。
だいたいこれで問題はないと思っています。
なのですが、先日数年ぶりにこのサンディングベルトを仕入れようと思いまして、これまでお世話になっている商社さんに連絡したところ、なんとこの商品が廃版になったとのこと。
何度確認していただいても代わりになるものがないと言われてしまいました。
慌てて製造元の三共理化学の営業さんに連絡をしたところ、確かに廃盤なのですがちょっとだけ仕様が違うものなら入荷できる旨を教えていただき、新たな商社さんをご紹介いただきまして無事に入荷することができました。
ただ、出荷量が少ない商品から廃盤になっていくのは仕方ないことなので、もう少ししたら追加発注をして、この商品は売れているということにしてみようかと思っています。
靴のメーカーでは、だいたいこの幅40ミリの長さが915ミリという仕様のものを使っていると思うのですが、皆さんどうしているのでしょうか?
このサンディングベルトに限らず、数年前にはウェルティングの金属の針が無くなってしまい、次には18ミリ幅のシャンクが無くなってしまい、昨年はタックスという靴用のクギが無くなってしまいました。
その都度世界中を探して何とかしのいでいますが、いろいろと大変な業界です。
★★★お知らせ★★★
★シューリパブリック創業20年を記念して、こだわりいっぱいの20周年記念モデルを発売中です。詳しくはこちら。グリーンの革は完売しました。この企画終了まであと少しです。
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