靴の飾りで、パーツの端に穴をあけるヤツがあります。 こんなヤツです。 日本ではこの穴のことを「親子穴」といい、私が行っていたイギリスの学校では「perforate」と言っていました。 この穴は、もともとは農作業やハンティングの際に湿地にワシャワシャと入って行って、濡れてしまった靴を早く乾かすための対策だと聞いたことがあります。 今はこのような靴で湿地に入っていくこともないでしょうから、完全な飾りだと言えます。 ストレートキャップ付きのオックスフォードがフォーマルな立ち位置であるのに対し、 このような穴飾りのついたデザインの靴は、どちらかというとカジュアルテイスト寄りのモノと言えます。 カジュアルテイスト寄りとは言え、黒のモノでしたら今では普通に仕事用として履くこともOKですし、実際にそうしている方もたくさんいらっしゃいます。 そんな穴飾りは、大量生産の靴では裁断するときの抜き型にあらかじめセットされていて、パーツが裁断された時に一緒に穴が開いているのですが、 私たちのような少量生産で、手作業で革を裁断するようなケースでは、ひとつひとつ穴をあけるということになります。 こういう作業が向いていない方には、きっとかなりキツイのではないでしょうか。 幸い、私は黙々と何かをこなしていくことが嫌いではないので、普通に穴あけの作業をしています。 ただ、結構時間がかかります。 どこに穴をあけるのかパターンにマークして、 その位置を裁断した革にマークして、 その後にひとつずつ穴をあけて(小穴は2個まとめてあけています)、 穴をあけたままではいけませんから、裏側にテープ状に切って薄く漉いた革を貼ります。 通常のギブソンブーツのクロージングが1時間弱なのに対し、フルブローグブーツの穴あけからクロージングまでは、約3時間くらいかかります。 そんな理由もあって、少しだけオプションの追加費用をいただいています。 ★★★お知らせ★★★ ①シューリパブリック15周年記念モデルのオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。 ②6月3日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔する予定です。今回も足の計測をさせていただきます。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のご注文も承ります。注文するしないにかかわらず、お気軽に遊びにいらしてください。クルマでお越しの場合は、近くに12時間まで700円という駐車場もたくさんございますので、ぜひ観光も兼ねてお越しください。お待ちしております。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むシューリパブリック マーキュリー3
プロフィール
■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
Categories
- News:お知らせ (213)
- 幸運のラストワンプラン (35)
- Archive:保存版 (5)
- Message:伝えたいこと (709)
- Products:お客様&靴フォト (841)
- Review:お客様の声 (81)
- Leather:革入荷情報 (230)
- ★★★15周年記念★★★ (18)
- @ Work:アットワーク (418)
- Samples:サンプル靴製作 (12)
- Hidden Story:こぼれ話 (340)
- Break Time:ブレイクタイム (314)
- Schedule:今月の週末情報 (1)
YouTube
Recent Posts
Link
Archives
- April 2024 (23)
- March 2024 (31)
- February 2024 (29)
- January 2024 (31)
- December 2023 (30)
- November 2023 (32)
- October 2023 (31)
- September 2023 (29)
- August 2023 (31)
- July 2023 (30)
- June 2023 (30)
- May 2023 (31)
- April 2023 (30)
- March 2023 (31)
- February 2023 (28)
- January 2023 (31)
- December 2022 (31)
- November 2022 (30)
- October 2022 (31)
- September 2022 (30)
- August 2022 (30)
- July 2022 (32)
- June 2022 (30)
- May 2022 (31)
- April 2022 (30)
- March 2022 (31)
- February 2022 (28)
- January 2022 (31)
- December 2021 (32)
- November 2021 (30)
- October 2021 (31)
- September 2021 (30)
- August 2021 (31)
- July 2021 (31)
- June 2021 (30)
- May 2021 (31)
- April 2021 (30)
- March 2021 (31)
- February 2021 (28)
- January 2021 (31)
- December 2020 (31)
- November 2020 (30)
- October 2020 (32)
- September 2020 (30)
- August 2020 (31)
- July 2020 (32)
- June 2020 (30)
- May 2020 (31)
- April 2020 (31)
- March 2020 (31)
- February 2020 (30)
- January 2020 (31)
- December 2019 (31)
- November 2019 (30)
- October 2019 (31)
- September 2019 (30)
- August 2019 (31)
- July 2019 (31)
- June 2019 (29)
- May 2019 (31)
- April 2019 (30)
- March 2019 (31)
- February 2019 (28)
- January 2019 (31)
- December 2018 (30)
- November 2018 (30)
- October 2018 (31)
- September 2018 (30)
- August 2018 (28)
- July 2018 (31)
- June 2018 (30)
- May 2018 (31)
- April 2018 (30)
- March 2018 (31)
- February 2018 (28)
- January 2018 (31)
- December 2017 (31)
- November 2017 (30)
- October 2017 (31)
- September 2017 (30)
- August 2017 (27)
- July 2017 (31)
- June 2017 (31)
- May 2017 (31)
- April 2017 (30)
- March 2017 (32)
- February 2017 (28)
- January 2017 (31)
- December 2016 (33)
- November 2016 (32)
- October 2016 (33)
- September 2016 (33)
- August 2016 (28)
- July 2016 (34)
- June 2016 (32)
- May 2016 (35)
- April 2016 (33)
- March 2016 (65)
|
Recent Comments