Archives

チャッカブーツ

今日のお客様は、埼玉県にお住まいのKさんご夫妻です。 奥様にはこれまで4足ほどご注文を頂いていまして、今日はご主人も私たちシューリパブリックの靴にご興味をお持ちいただいたとのことで、 工房の見学と靴をご確認いただくためにお越しいただきました。 お二人ともまだお若いのですが、奥様は以前から身につけるものは妥協したくないとおっしゃっていて、 お話を伺っていると、靴意外にも結構いろいろなものにこだわりを持っていらっしゃるようでした。 そしてご主人はというと、やはり好きなモノはとことんこだわりを持っていらっしゃる方でした。 ご主人はこれまであまり靴に関してはご興味をお持ちいただいていなかったそうですが、 お子さんたちも少しずつ大きくなってきて、大人として父としてふさわしい格好をしようと思ったのがきっかけなのだそうです。 ステキなご主人ですね。 「靴に関しては、あまり詳しくないので・・・。」 とおっしゃっていましたが、お客様はそんなに靴に関して知識を持っていらっしゃる必要はなくて、いろいろとご説明を加えながらお好みのモノへと仕様をまとめさせていただいて、満足していただける靴を製作させていただきます。 当初の予定では見学でしたが、結局は気に入っていただいてチャッカブーツをご注文していただきました。 とても楽しみにされているとのことで、私も今から完成が楽しみです。   そして、帰りがけに奥様の履いていらっしゃったチャッカブーツがとってもスカートと似合っていたので、写真を撮らせていただきました。 靴もアップで撮らせていただきました。 男性には、このような合わせ方はできないので、女性ってファッションの幅が広がって良いなぁって思います。 最近はシューリパブリックの靴を履いてくださる女性のお客様が増えていて、ぜひ素敵な服にシューリパブリックの靴を合わせて頂きたいと思います。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

魚市場食堂

今日は通常であれば普通に仕事の日なのですが、この前の日曜日にウチの娘の学校が日曜参観なるものを開催し、 その代休として今日が休みになったために、我が家は外出の日になりました。 さすがにこの時期に泊まりで行っている時間はないので、無理なく行って来られる範囲で候補を探し、おいしいものという言葉につられて、目的地は神奈川県の小田原漁港決まりました。 小田原漁港は、以前に私が大阪出張の帰りに立ち寄ってお昼ごはんを食べたことがあって、とっても美味しかったので家族も誘って行ってみたいと思っていたところでした。   朝から圏央道が事故で通行止めになり、予定よりも多少遅れつつ小田原漁港に到着。 小田原漁港の市場の建物の2階に、魚市場食堂はあります。 以前に訪れた時は、13時近かったのでだいぶ生ものが売り切れていましたが、今日はまだ残っていました。 ウチの娘が頼んだ「刺身定食」です。 私が頼んだ「アジのフライ定食」とウチの奥様が頼んだ「カマの煮付け定食」は、写真を撮るまもなく食べ終えてしまったため、写真はありません。 この魚市場食堂では、入り口の券売機で食券を買って、それをカウンターにいる方に渡して番号札を受け取り、出来上がったら取りに行くというほぼセルフサービスのシステムです。 番号札はこんな感じ。 よくあるヤツですね。 やっぱり市場の上でやっているだけあって、安くて新鮮でおいしいです。 ちなみに、私のアジフライ定食は、アジフライと大盛りのご飯と味噌汁と、あと小鉢がついて910円でした。   食事が済んだあとに、フラッと近くを散策したのですが、午前中はお天気が良くなかったことや、風が強いということもあって、せっかくの海も荒れ模様でした。 海無し県の埼玉県民としては、やっぱり海を見るとテンションが上がるのは間違いないけれど、かなり波が荒れていてちょっと恐かったです。   このあと、ちょっとクルマで走って芦ノ湖へ行き、 そこから少し降りてきて、甘酒茶屋で休憩をしました。 こちらは、甘酒茶屋のウグイス餅。   旅行というと、ちょっと遠くへ行って宿に泊まって温泉に浸かって・・・というのが普通だと思っていましたが、 今日のようにそこそこ遠いところに行って、おいしいものを食べるという目的を果たし、その他にどこか1箇所くらい立ち寄って、そして日帰りで帰るのも十分に楽しい旅行です。 今日は行きも帰りも圏央道の通行止めや渋滞の影響で、予定よりも時間がかかってしまいましたが、朝もう少し早く出れば新潟くらいなら行って来れそうです。 遠ければ良いというものではありませんが、せっかく行くのであればなかなか行けないところに行ってみるのも良いと思いました。 今日も、充実の1日でした。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

カカトのこと

カテゴリー: Message:伝えたいこと

履き口のほつれ

今日、あるお客様が靴のカカトの修理のために、靴をお持ちくださいました。 ソールではなく、カカトの履き口の部分です。 ちょうど先日このブログで書いたとおり、履き口のステッチのほつれは、場所によって縫えるものと縫えない部分があり、 今回お持ちいただいたものは幸いにも縫える部分でしたので、その場で修理をさせていただきました。 そもそも、履き口の糸がほつれるということは、どんなことが原因で起こるのかと言いますと、 1,靴ヒモの締め方がゆるかったり、または靴がまだ新しくて屈曲についてこれない時、もしくはカカトが合っていないなどの理由で、カカトが浮いて擦れてしまうことが原因のケース。 2,脱ぎ履きの時に、靴ベラを使わないことで、履き口にダメージを与えてしまうケース。 等が挙げられます。 靴のカカトの内側は、ただでさえ力がかかって擦れやすいので、永く履いている靴の修理メニューのトップいくつかに入っているほどですから、 靴を永く愛用したいと思っている方は、なるべくカカト周辺にダメージを与えないように、脱ぎ履きの際には靴ベラを使ったり、靴ヒモを正しく締めたりして、ちょっと気を使ってあげると良いと思います。 そして、靴屋として皆様に声を大にして伝えておきたいことは、 スティフナー(カカトの芯)は修理がほぼ不可能なので、絶対に踏だり潰したりしないようにしましょう。 スティフナーは、足をしっかりとホールドする際に絶対的に必要なものですから、これがダメになってしまうと履いて歩くときに安定しません。 どうせ履くのであれば、快適な方が良いですからね。 ぜひぜひ、皆様お気をつけ下さい。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

モンキーブーツ

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、いつからか水曜日が私が夜ご飯の当番ということになっています。 時には昼ごはん当番にもなっていることもありますが、幸いにも今日は夜だけでした。 私はずっと昔から道具が好きで、調理器具にも少しだけこだわりがあります。 そのこだわりとは、永く使えること。 何とかコートの鍋とかフライパンよりも、鉄の鍋やフライパンが好きです。 これらが、我が家で使っている鍋です。 手前がstaubのピコココットで、奥がlodgeのサービングポットです。 まだ数年しか使っていませんが、きっと今後かなり永いこと使えるのではないかと思います。 ちなみに、左に写っているのは昔ダイエーで買ったステンレスの鍋で、これもかなり分厚いステンレスでできているので、もうすでに12年くらい使っていますが全く壊れる気配がありません。 私がなぜ永く使えるものが好きなのかというと、エコとか何とか言う前に、新しいうちは良いのですが、 古くなってくるとだんだんボロくなって使いにくくなったり、どこかがこわれてきたりして、定期的に買い替えなくてはいけないという気持ちのストレスが嫌なのです。 それよりも、ちょっとくらい高くてもいつでも安心して使えるモノであってほしいと思うわけです。   鍋とかフライパンばかりでなく、身の回りのものはなるべくなら壊れずにいつも安心して使える状態であってほしいと思います。 そうなると、結局はシンプルな構造であり丈夫な構造のものに行きつきます。 シューリパブリックの靴は、そんな私の考え方が反映されています。 このモンキーブーツは、おそらくもう6年か7年くらい履いていると思うのですが、全然壊れる気配もなく普段から安心して履けています。 ただ、主な素材に革を使った道具ですから、メンテナンスもしないで全く大丈夫ということではなく、それなりにメンテナンスは必要になります。 それに、どこも何も壊れないのではなく、修復ができる部分から弱くなるように作られています。 たとえば靴ヒモ。 これが切れないと、革に大きなダメージを与えてしまいますから、強度的に革よりは弱くなるようなヒモを選んでいます。 もちろん、ヒールとかソールなど、靴としてどうしても摩耗が避けられない部分もあります。 そのような部分は、修理ができるようになっています。   とにかく、多少は手をかけてあげないといけませんが、それさえやっていればこのモンキーブーツはまだしばらく安心して履くことができるのです。 革ですから、永遠にというわけにはいきませんが、少なくともこの部分がまだ全然元気なのに、こっちが壊れて靴がダメになってしまうということのないように、 強度のバランスを考えて永く安心して履いていただけるものを作ることを考えています。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

修理のこと

カテゴリー: Message:伝えたいこと

ミシン

ここ最近、お客様から靴の修理のご依頼をいただく機会が特に多かったように思います。 修理と言っても、私たちでできるのは、私たちが製作した靴に限ります。 他社の製品に関しては、接着の問題や材料が揃わないなどの理由で、お受けできないのです。 さらに、作ったものなら何でも修理ができるというわけではありませんので、何ができて何ができないのかをご説明させていただきます。   修理の中で最も多いのが、カカトのトップピースが減ったので交換して欲しいというご依頼です。 これは、非常に簡単にできる作業ですし、同じ材料を使えるのであればどこでやっていただいても問題ありません。 私たちシューリパブリックでは、メインのソールとしてダイナイトソールを使っていまして、靴自体のセッティングもダイナイトの硬さに合わせていますので、修理の時にもダイナイトをお使いください。   次に、時々ご依頼を受けるのがオールソール交換と、ウェルト交換を含むオールソール交換です。 これらに関しましては、お客様の専用のラストを使っての修理が好ましいため、私どもの工房へお持ち頂きたいと思います。   そして、簡単にできそうで実は私どもでは修理が難しいのが、履き口などがほつれた時の縫いの修理です。 私たちの工房にあるミシンは、メインのものがポストミシンと言いまして、 靴になる前の平たい革の状態でしたら縫えるのですが、靴になってしまうと縫えないのです。 百聞は一見に如かずという写真。 こんな状態になってしまうため、ポストミシンでは縫えません。 ブーツでも、ほぼ同じ結果です。 ミシンの針は、革に対して垂直に下りてくることが理想で、写真のような状態では表の革は縫えるけれど裏のライニングは脱線してしまうことがかなりの確率で起こります。 そして、もう一台17種というミシンがありまして、 こちらはブーツの履き口ならだましだましで縫えるのですが、シューズの場合はと言うと、 テーブルにぶつかってしまって、結局縫えません。 じつは、修理をするときの専用のミシンがありまして、八方ミシンというものなのですが、どちらの方向にでも進むことができるなかなか便利なミシンです。 これがあれが、履き口の修理やもう少し面倒な部分の修理も可能です。 このあたりになると、靴の修理屋さんのテリトリーになります。 ということで、縫いに関わる修理は専門の修理屋さんへお持ちいただくのが良いと思います。   理想は、自分のところで作ったものはすべて修理できることなのですが、現実にはなかなか形ができあがってからの修理というのが難しくなってしまうのです。 スーツなど服の場合はどうなのでしょう? ちょっと何かに引っ掛けて穴を開けてしまったとか、袖口が擦り切れてきた時の修理は、テーラーさんでやっていただけるのでしょうか? 機会があったら、ミヤサカ大先生にうかがってみたいと思います。   ともあれ、得意ではないのに無理して引き受けるのは、お客様も私たちもお互いにメリットがありませんし、しかしながらその線引きをお客様にさせるのはちょっと違うと思いますので、まずはご連絡ください。 専門家としてできるできない、もしくはどこでやるのがベストなのかということをお伝えいたします。 私どもの修理代金に関しましては、コチラをご参照ください。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

知りたい!

カテゴリー: Message:伝えたいこと

ハンドソーンウェルテッド

あまり知られていないことですが、イギリスは決して過去の栄光を背負っている国ではなく、極めて革新的な国です。 新しいことに対して果敢にチャレンジをして、関心のあることにはとことんの体制で臨みます。 そんなイギリスが、先の国民投票でEUからの離脱という結果になりました。 結果的に残留派の得票数と離脱派の得票数の差があまり大きくなかったものの、結果的には離脱ということになったわけですが、経済的な視点からすると大方の予想が残留となるだろうと思っていたことに反し、離脱という結論に至ったことには、たぶん私はまだ知らない理由があるのだろうと思っています。 いや、離脱派だけではなく、残留派が思い描いていたことだって、私にはまだ知らないことがたくさんあるはずです。 当事者ではない私が事の真相を知るためには、詳しい方からの情報を得るしかありません。 そう思って、この本を買ってみました。 まだ読み始めたばかりですが、あまりニュースでは伝えられなかったことも書いてあって、興味深く読んでいます。   同じように、このブログを読んでくださっている方々は、きっと私たちが何を考えて何を目指して靴を作っているのか、もっと理解してくださったらもっと興味を持ってくださるはずです。 「日常仕様のオーダーメイド靴」というコンセプトって、いったい何?と思っている方もたくさんいらっしゃることでしょう。 ハンドソーンウェルテッドで、日常仕様って一体どういうこと?と思っている方もいらっしゃることでしょう。 そもそも、日常に使う、いわゆる普段使いのものは安いものとかどうでもよいもので、ここ一番の時に使うものが高価なものだとか良いものという構図は、これだけモノがあふれている現代においては、もう今の時代にそぐわないと思います。 というのも、良いものは誰のために良いのかと言えば、それを使う自分のためであって、靴に関して言えば履きやすいものは履く人にとって良いわけです。 そして、私たちが最もたくさん靴を履くのはいわゆる日常であり、それなら日常に最も履きやすい靴を履けば、その履きやすい靴の恩恵を最も受けることができるということになります。 日常に履くのですから、必要以上の装飾は必要ありませんし、日常に使えるように耐久性も必要になります。 さらに、コストのことだって大切な要素です。 それらをまとめたのが、私たちシューリパブリックの靴になります。 ハンドソーンウェルテッドで製作しているのは、ラストからお客様お一人お一人の足に合わせて製作するときに、ハンドソーンウェルテッドが最も理にかなっていて最も快適に履ける製法であるから。 セメンテッドでは、確かに足に合わせて作るのは簡単ですが、長時間使う道具として考えるとちょっと物足りない。 トータル的に見て、ハンドソーンウェルテッドが最も適していました。 作り手としては、変なものを作って粗利を稼ぐのではなく、良いものを作ってお客様の信頼を得て、そしてお客様と永いお付き合いができるようにと考えています。 もちろん、お客様によって必要としているものが違いますから、このような実用目的の靴を必要としていらっしゃるお客様に履いていただければと思っています。 お客様が選びやすいように、そして安心してご注文していただけるように、わかりやすく情報を発信していくことが必要だと考えています。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

ライニング

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ライニング

靴の裏側(内側)には、ライニングと呼ばれる専用の革を使います。 時々、このライニングのことを甲革(表側の革)の裏側だと思っている方がいらっしゃいますが、これは違う革を縫い合わせているものです。 ところでライニングの革は、なんでも良いわけではなく、甲革と違って少しばかり制約があります。 たとえば、まれに素足で履く方がいらっしゃって、かぶれたりしないような素材であることや、 靴下に色が移らないように、色落ちしにくい素材であること、 更には、多少なりとも耐摩耗性の高い素材で、カカトの部分が擦れてすぐに穴があかないようになっている素材であることなどなど。 完全ではないものの、ライニングの素材はそのようなことを考えて作られています。   通常、ライニングのパターンは甲革のパターンよりも数ミリほど大きく作ってあり、 ミシンを掛けた後に、この数ミリほど大きく作ってある部分をトリミングして、 そして、私たちが知っている靴のアッパーになるのです。 私が靴の学校に入ったばかりの頃にライニングというものを知って、このギリギリのところにステッチがかかっていることに驚いたものですが、その作り方を知って納得です。 私が通っていたイギリスの靴の学校には、ブレードと呼ばれるトリミング機構のついたミシンがあって、それはミシンをかけながらトリミングをしてしまうという非常に便利なミシンでした。 おそらく日本にもないことはないはずですが、靴の業界ではミシンを掛けてから専用の工具を使って手作業でトリミングをするのが一般的です。 その専用工具は裁縫で使うリッパーのような形をしていて、トリミングの際には甲革よりちょっとだけ控えて、それでもってミシンで縫った糸を切らないようにギリギリのところをトリミングするのです。 これも、やや技術が必要な工程です。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

革のご案内

カテゴリー: Leather:革入荷情報

革

今日は来客の予定がなかったので、黙々と作業をしていました。 8足ほどパターンを作って、夕方からクリッキングです。 偶然にも、お二人のお客様が同じ革をお選びいただいていました。 その革が、こちら。 「half vit box」という、ボックス調の革です。 イタリアの革で、実はこの革を製作したタンナーさんはあの「windsor」を作ったLussoなのです。 かつてのlussoの革は、なんとなくパサッとした印象で、厚みが薄くちょっと頼りない感じがありましたが、windsor以降の製品においては、耐久性もあって非常に高いクオリティのようです。 このhalf vit boxも例に漏れず、かなりクオリティの高い革だと思います。 普段お世話になっている革問屋さんの担当営業さんが、とっても自信ありげにお勧めしてくれたのも頷けるところです。 windsorとのおおきな違いは、表面の仕上げです。 windsorはマットな仕上げでしたが、このhalf vit boxはツヤがある仕上げになっていて、これまで取り扱ったの革だとチェリントンの表面の感じに似ています。 ただ、チェリントンはちょっとゴワッとした革だったの対し、こちらはちょっと硬めでコシがあるけれど至ってしなやかな革です。 そして、いつも言っているクオリティの判断基準のひとつである革の裏側ですが、やはり非常にキメが細かく素晴らしい仕上がりになっています。 最近では、非常に少なくなっているボックス調のキップなので、この革に合うデザインは、やはりオックスフォードやギブソンブーツなど、ドレッシーな雰囲気のものですね。 革自体は非常に耐久性がありそうです。 日常仕様としてのキレイなビジネスシューズに最適ですね。 今日の時点で、あと3枚(9足ぶん)の残がありました。 この革を使って靴を作りたいという方は、お早めにご注文ください。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

ギブソンブーツ

今日のお客様は、千葉県にお住まいのSKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成したのですが、ご都合で発送による納品となりました。   今回完成したのは、パンチドキャップのついたギブソンブーツです。 お取り置きさせていただいたイルチアボックスのダークブラウンを使っての製作です。 今回は残念ながらお会いすることができませんでしたが、SKさんはとっても丁寧な方で、何かあるとすぐにご連絡してくださってわからないことを確認してくださいます。 「カカトの修理は、近くの修理屋さんで良いですか?」 とか、 「オールソールの修理は高山さんのところのほうが良いですか?」 と言った具合で、SKさんとはしっかりとコミュニケーションができています。 それから、SKさんの思い出といえば、 何年か前、東日本大震災の直後のことですが、SKさんが東北の方へボランティアに行かれたそうで、その時に忙しいのにわざわざお電話をかけてきてくださって、 「高山さんのところの靴は本当に実用に適していて、とても素晴らしいです。絶対に靴作りをやめないでください。」 とだけおっしゃって、電話をお切りになりました。 つくり手として、私が作った靴がそれほど愛されているというのは、この上なく嬉しいことです。 SKさん、ぜひ次回は時間を作ってゆっくり遊びにいらしてください。 ありがとうございました。 靴のスペック デザイン: ギブソンブーツ(パンチドキャップ付き) レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

チャッカブーツ

今日のお客様は、埼玉県にお住まいのYYさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。   今回完成したのは、黒いシュリンクの革のチャッカブーツです。 YYさんは、これまでご注文いただいた殆どの靴がチャッカブーツで、普段からお仕事にも積極的に履いて行っていらっしゃるそうです。 初めはスーツにチャッカブーツという組み合わせにやや抵抗があったものの、今では全く問題なく会社へ履いて行っているとのこと。 そして、今回完成したチャッカブーツは、これまでとは違いリッヂウェイソール仕様です。 リッヂウェイは、履く方によって好き嫌いがあるようですが、YYさんはしっとりと履き心地を気に入ってくださったようです。 今回お選びいただいたヴァケッタ800というシュリンクの革は、比較的カッチリしているように感じますが、少し履きこんでいただくとすすにしなやかになり、馴染みも早い革です。 これから履きこんでいただくのがとても楽しみです。 YYさん、今日はありがとうございました。 靴のスペック デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ ソール: リッヂウェイソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

… 続きを読む

<<    |   >>

↑トップへ