余談ですが、私たちシューリパブリックのお客様で、かつ私の高校の先輩であるSさんは、これまでにたくさんの靴をご注文してくださっていて、ただ最近お越しいただいていないのでどうしていらっしゃるかと思っていたのですが、
Sさんをよく知っていらっしゃる、これまた私どものお客様のHさんからの未確認情報によれば、Sさんはお休みの日に靴を並べてお手入れをしていらっしゃるとのこと。
さらにHさんからの未確認情報では、Sさんはどうやら私たちシューリパブリックの次の企画商品を楽しみにしているのではないかとのこと。
そう言われちゃったら、企画商品を出さないといけないですよね。
そんなわけで、明日あたりに何か企画商品を発表したいと思います。
さて、今日はコバの話。
靴で言うコバとは、ソールの横の断面の部分を言います。
そのコバはウェルトとソールの断面にインクを塗ってある状態になっているのですが、じつはこのインクがとっても大切な役割を果たしています。
この写真の靴も実はあまり良くない状態で、つま先の方はインクがはがれかかっていてウェルトの生地がなんとなく見えてしまっています。
じつは以前にもお伝えしたことがあるのですが、ウェルトはタンニン鞣しというなめし方で作られた革であり、そのタンニン鞣しの革は耐候性が低くこのようにインクがはがれた状態だと劣化してしまうのです。
なので、できる事ならご家庭にコバインク、もしくはそれに準ずるコバクレヨンなどをご用意いただき、インクがはがれてきたら塗りなおしてあげてほしいのです。
通常コバインクは、ロウや樹脂の成分を含んでいて、いわゆる靴クリームよりも食いつきが強くしっかりと素材を保護するようになっています。
そのため、靴クリームで代用するのはお勧めできません。
ネットでコバインクと検索すると、レザークラフト用の着色を目的としたコバインクが出てくることがありますが、それらとは目的が違うのでご注意ください。
私の個人的なお勧めは、BootBlackのエッヂクレヨンです。
使い勝手が良くてしっかりと目的を果たせますし、うっかり服を汚す心配も少ないので良いともいます。
塗った後に乾拭きをするとキレイに仕上がるようです。
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