オールソール交換修理

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ここ最近は、立て続けにオールソール交換修理のご依頼がありまして、先日このブログでご紹介したほかにもあと2足の修理が完了していまして、今日1足納品し、あと1足が納品待ちとなっています。

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こちら、2日前にこのブログでアッパーの糸が切れたらという話で登場したギブソンブーツで、すでに修理が完了しています。

このギブソンブーツは、このブーツの持ち主のHさんが初期の頃にご注文してくださったブーツですので、けっこうな年数が経っています。

でも、こうして丁寧に扱ってくださったこともあって、オールソール交換+ウェルト交換をしたらこんなにキレイに蘇りました。

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ハンドソーンウェルテッドの靴は、アッパーとインソールが良い状態を保っていればこうして靴は元気な状態に蘇ります。

言い換えれば、アッパーもインソールも扱い方によってはダメージを受けてしまう部分なのですが、それらが劣化してしまうとオールソール交換をすることが難しくなってしまうこともあり、普段から気を付けていただきたいところです。

とは言え、決して難しいことをしていただくわけではなく、1日履いたら最低でも2日、できればもう少し靴を休ませていただくことや、靴を休ませている時は風通しがよく湿気の少ないところに置いていただくこと、そして時には(月に1度くらい)は靴のメンテナンスをしていただくこと、これらを守っていただければそんなにひどいことになる心配はないでしょう。

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ソール周りが新しくなって、でもインソールはHさんの足の形のままなので、クルマに例えるとサスペンション周りとタイヤ周りを全て新しくしたようなイメージですね。

この様子なら、このブーツはまだあと2回以上はオールソール交換をする事ができそうなので、仮に8年に一度オールソール交換をすると考えるとあと16年くらいは良い状態で履いていただけそうです。

先日あるお客様が言っていたのですが、オーダーメイド靴は確かに初期投資が大きいけれど、買ってしまえば快適に履けてそれが永い期間続きます。

単純に1年のコストを計算すると決して安いものではないかもしれませんが、変なストレスを軽減してくれて快適な日々を過ごせることや、もしかしたら歩きやすいから今日はクルマじゃなくて歩いて行こうという気持ちにさせてくれること、さらにそれが将来の健康につながる可能性もあると考えると、十分に価値のあるものと考えても良いんじゃないかと思うわけです。

修理ができるからゴミが少なく抑えられるというメリットもあるかもしれませんが、正直なところ作り手としては履いていて嬉しいから、履いていて楽しいからという理由で選んでいただきたいと思っています。

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