ラストの調整のこと

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余談ですが、昨日ドンキで衝動買いしたカングーが、私のコレクションの仲間入りをしました。

カングー

向かって左がランチャデルタインテグラーレ16V、真ん中が日産フェアレディZ、そして右が昨日買ったルノーカングーです。

まだほかにもハイラックスやカマロなどもあるのですが、見えるところにあるのはこの3台です。

さて、靴のご注文の際にお客様の足を計測して、その計測データをもとにラストを作ります。

こんなふうに書くと、

「そうね、計測データの通りにラストを作るんでしょう?」

と思うかもしれませんが、じつはこのあたりにかなりのノウハウが詰まっているのです。

まず、ラストはお客様の足の形や足囲の数値そのままではありません。

基本的にラストが靴の内側の形や数値を決めるのですが、もしラストがお客様の足そのままだったとすると、ユルユルの靴になってしまってとても歩きにくくなってしまいます。

言ってみれば、ラスト=靴は多少の締め付けが必要なのです。

その締め付けをどれくらいにするのか、お客様の足に対してどの部分をどれくらいマイナスするのかが私たち作り手のノウハウになるのです。

ということは、お客様の足を計測するのが職人だろうと機械だろうと、どちらでもおそらく結果的にはほとんど同じ数値が出るはずで、その先の数値に対してどれくらいマイナスするのかという部分は作り手に委ねられる部分だということを知っておいてください。

もしそれが機械によって導き出されるとしても、その計算式を組んだのは人ですから。

ラスト

こちらは、計測データをもとに調整したあるお客様のラストです。

このお客様は、どちらかというと足が細めで若干ですが骨ばっていて、あまり一部に集中して締めてしまうと靴擦れを起こしてしまいそうな足の方です。

細めで骨ばっている方の足は、まず前後にズレて靴擦れを起こさないようにすることと、できる限り面で包みこんで不快にならないようにしっかりとホールドしてあげるような調整にしています。

ラスト

このあとは、パターンを作ってアッパーを作っていきますが、その際にも気を付けなくてはいけないことがたくさんなるのです。

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