6月納品予定の靴たちの製作がだいぶ完成に近づいてきていて、昨日はヒールを取り付けるところまで進み、今日はヒールのコバを削る作業から進める予定でしたが、
削り始めてなんとなくグラインダーのドラム(という名前でよいのかわかりませんが)のブレがいつもよりも大きく感じまして、作業を一度止めて機械の調整をすることにしました。
こちらが私が使っているグラインダーです。
フィニッシャーともエンドレスとも言われますが、とりあえず今日はグラインダーということにしておきます。
この機械は、40㎜幅で長さが915㎜のエンドレスのサンドペーパーがぐるぐると回ってヒールやら何やらを削るのですが、そのサンドペーパーを回すためのドラム(ホイール)の形状が真円ではなく、回るとヒールのコバを削るために当てるとバタバタと暴れてしまうという症状が出るようになってしまいました。
実は、この症状は以前から少しあったのですが、荒削りの方のドラムだけなので仕上がりに不具合が出るわけではないのでそのままにしていました(写真は左右のドラムを交換していろいろと試している途中のものです)。
ただ、気になるととことん気になってしまう方なので、これは一度ちゃんと直そうということでいろいろと方法を考えてみたものの、なかなかこういう機械のパーツって精度が要求されるのでただ回転させてやすりを当てるという訳にはいきません。
こんな感じで木片に#80のやすりを貼り付け、回転するドラムに押し当てて少しずつ真円に近くなるように試みたものの、もっと速いスピードで回転していれば良かったのかもしれませんがこれくらいのスピードでは真円になるどころかかえって偏りが出てしまいそうでダメでした。
何かガイドがあれば良いのにと思いつつ、考えた末にやってみたのがこの方法です。
先ほどのやすりをはった木片を使い、エンドレスのカバーをガイドにして、当たり方を極力控えめにしつつ偏っている部分だけ当たるようにして、ちょっとずつちょっとずつ時間をかけて真円になるように削っていきました。
約40分ほど気長に削って、やっとブレを感じない程度の真円に近い状態にまでになり、作業を再開する事ができましたが、実際にブレが少なくなったドラムは思いのほか作業性がよく、これならもっと早くやっておけばよいかったとちょっと後悔です。
これくらいでは頭を使って解決したというほどではありませんが、考えて何かを解決できると嬉しいものですね。
その後、作業は順調に進み、明日には靴が完成しそうです。
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