靴のアッパー(革)を良い状態に保つために、定期的にメンテナンスをする必要があります。
そのためにはどうしたら良いのかというと、簡単に言ってしまえば栄養補給のクリームを塗って拭き取るのです。
私が最近使ってみて良さそうだと思ったのが、
この二つ。
左がWREN’Sのデリケートジェルで、右はコロニルの1909シュプリームクリームデラックスです。
WREN’Sのデリケートジェルは、その名の通りデリケートクリームをジェル状にしたもので、主な目的が水分補給になります。
中はこんな感じ。
靴のアッパーは履いているとなかなか大変な環境にさらされて表面の水分が抜けてしまってパサパサになってしまうため、このデリケートジェルはそんなパサパサ状態に潤いを与え、さらにちょっとですけど何やら栄養になりそうな成分も入っているらしいです。
コロニルの1909シュプリームクリームデラックスは、主な成分が栄養となるオイル系のもので、革に潤いと栄養を与えるようです。
オイルといってもミンクオイルのようなベトベトするようなオイルではなく、塗って拭き取るとサラっとするタイプのもので、あくまでも感覚的な話ですがちゃんと染み込んでくれて良い仕事をしているように感じます。
このようなメンテナンス用のオイルを定期的に塗ってあげて、やりすぎない程度にメンテナンスをしてあげれば革は良い状態を保つ事ができます。
ただ、これはやりすぎてしまうと逆効果で、たとえばデリケートジェルをたくさん塗ったり、頻繁に塗ったり、もしくは塗って拭き取らないでしばらく放置すると革の内部に水分が入りすぎてしまい、革が柔らかくなりすぎてしまいます。
デリケートジェルは正しい使い方を心がけましょう。
ところで、先日中華系通販のTemuでこんなものを買ってみました。
革のメンテナンスクリームだそうです。
成分はいろいろ入っているようですが、ビーズワックスが最初に書いてありましたので、ワックス系のクリームなのかもしれません。
実際に使ってみたところ、革にツヤが出てキレイになりました。
100gで500円ちょっとなので結構安いわけですが、それでは先述のコロニルの1909シュプリームクリームデラックスと比べてみると、ツヤの勝負だとコロニルの1909シュプリームクリームデラックスの圧勝で、香りもやはりコロニルの方が良かったです。
もちろん成分も保護するための手法も全く違うわけなので、単にツヤだけで勝負するのは正しい比較ではありません。
まだちょっとしか使っていないので、また改めていろいろな使い方をしてみてこれに合った使い方を見つけてみたいと思います。
Temuに限らずAliExpressやそのほかの中華系ネット通販でなかなか面白いものをたくさん扱っていて、どんなものがあるのかを探してみるのも面白いものです。
それらのポテンシャルはわかりませんが、今回買ったケミカル系のものではなく、たとえばレッドシダーのシューツリーなどもありますし(過去にAmazonで買ってみたことがあります)、靴ヒモなども結構そろっています。
もしかしたら使えるものがあるかもしれないので、時々リサーチしてみるのも良いかもしれません。
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はじめまして。
ギリーブーツについて教えてください。貴社のものはオックスフォードのパターンがベースですが、ダービーのパターンを元にしても作ることはできますか?
素人の靴づくりさん、コメントありがとうございます。
ダービー(外羽)ですね、私どもではギブソンと呼んでいますので、今回はギブソンに統一させてください。
ギブソンをベースにしてギリーブーツを作ることも物理的には可能ですが、デザイン的にどのようにまとめるかという点で、キレイに仕上がればOKです。
フィッティング的には、問題ないと思います。
もしくは、もうひとつのループのギリーもありまして、こちらはギブソンベースで作るのに適していると思います。