余談ですが、何かの動画でスバルには哲学があるということを言っていました。
確かにスバルと言えば水平対向エンジンで重心が低く、AWDで雪道に強いという特徴があり、走りの哲学をしっかりと打ち出しているイメージがありますよね。
私も以前にレガシィのツーリングワゴンに乗っていたことがありまして、初めて乗った時にはスムーズなエンジンに驚き、低重心によるノーズの入り込みに驚き、AWDの安定性に驚きました。
シリーズの中では最も非力なエンジンでしたが、それがまた良くて、気に入って結構永く乗っていたのを思い出します。
私たちシューリパブリックの靴にも哲学があります。
それがお客様に伝わっているか否かはわかりませんが、シューリパブリックの哲学は履いていることで足を鍛え、たくさん歩いても疲れにくくなり、だから歩くことも苦じゃなくなり、結局行きつくところは足からの健康です。
そうなるようなセッティングで靴を作っているので、初めはちょっと疲れるかもしれませんが、それに慣れてしまえばあとは健康に向かって進むだけです。
伝わってほしいですね。
さて、今日は私たちが在庫しているボックス調の革の中でもっともお勧めの革をご紹介します。
いつも黒ばかりご紹介しているので、今日はこげ茶をご紹介します。

Russo di Casandrinoというイタリアのタンナーさんの製品で、King MPという革になります。
もうすでに日本へのデリバリーは終了しているとのことですが、まだ私たちシューリパブリックでは在庫がありますので今回は詳しくしっかりとご紹介させていただきます。
ヨーロッパの規格ではカーフになりますが、日本ではキップというカテゴリーになります。
だいたい革の大きさが120デシ前後で、厚さは1.4㎜ほど。
これがボックス調のキップの代表ですとも言わんばかりに、非常に素晴らしいお手本のような革です。
ただ、この革は生地が素晴らしく仕上がりも素晴らしいのですが、残念なことに革の状態で見るとその素晴らしさがイマイチ感じられないのです。

いや、本当にキレイな革なんですよ。
申し分なく、何に不満もないのですが、どういうわけか革の状態だと華がない。
なので、お客様に靴の革をお選びいただくときになぜかスルーされてしまうことが多いのです。
ですが、これが靴になると一気に魅力が増して、光り輝くような仕上がりになります。

こちらはちょうど完成して納品を待っているチャッカブーツです。
King MPを使って製作していて、仕上げもしっかりと施してあります。

このツヤがあるのとないのとで、こんなに雰囲気が変わるとは。
そして、これまでにたくさんの方々にこのKing MPで作った靴を履いていただいていますが、みなさんこの革の良さをしっかりとわかってくださっているようです。
それほど手をかけなくてもしっかりとツヤが出ますし、永く履いても革がしっかりしていてクタクタになりにくいのです。
かつてのBugattiやWindsor、そしてOld Englandからエースの座を引き継いで今でもお勧めのボックスレザーの立ち位置を守っています。
ただ、在庫はまだしばらくの間は大丈夫だと思いますが、入荷は終わってしまっているので、この手の革でシュッとした靴を作っておきたいという方は、ぜひお早めにご検討ください。
色の展開は、黒、ネイビー、そしてこのこげ茶です。
ネイビーは、あと2足分ほどで終了です。
お取り置きも承りますので、ご希望の方はご連絡ください。
★★★お知らせ★★★
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