先月から気を付けて探しているTempesti社のIbizaですが、今回はこちらの色が入荷しました。
色名は#pomerolというもので、いわゆるダークワインといったところです。
デジカメで撮ると明るく写ってしまう傾向がありますが、今回はカメラをしっかりと調整してだいぶ実物に近い色に撮れていると思います。
いや、もしかしたら実物はもっと濃いかもしれませんが、とりあえずとってもダークなワイン色とご理解ください。
Tempesti社のIbizaという革に関しましてはこれまでに何度もこの革のすばらしさを履いていますので、とってもクオリティの高い革で仕上がりも良く、寸行きも素晴らしいということは伝わっているのではないかと思っています。
そんなIbizaの新色となります。
ダークワインとなると、より一層深みを実感できるように思うのですが、靴になった時にしっかりと仕上げをしてあげるとさらに深みを出すことができそうです。
黒はその生地の良し悪しをそのまま出してしまうという特性がありますが、ダークワインも比較的黒に近い特性があるように思います。
シワの入り方はこんな感じで、コメの細かいキレイなシワが入ります。
このあたりは、以前からお伝えしている通りバットという部位を使っているため、汚いシワは入りにくいと考えてよいでしょう。
ちょっと意地悪してさらに深いシワを作ってみても、この通りキメの細かいキレイなシワになります。
また、この革はプルアップと言って引っ張られた部分の色が明るくなる特性があり、ほかの色ほどではないものの多少の色の変化が現れます。
ですが、こういう変化を好まない場合にはミンクオイルなどを塗ってあげると全体的に色が濃くなるので、明るくなった部分を帳消しにするような仕上がりになります。
いつも革の裏側を見ていただいていますが、これだけ裏側もキレイということは相当元の生地が良いということなのでしょう。
革の厚さはカタログ値では2.0㎜となっていますが、実際にはもう少し厚いようです。
実際にはミリを超える厚めの革ですが、オイルを多めに含んでいてしなやかな仕上がりになっていることもあり、靴になった時でも硬さを感じることなく普通に履いていただけると思っています。
このタイプの革は、フルブローグやストレートキャップ付きなど重なる部分が多いデザインになると屈曲が硬くなってしまいがちですが、プレーントゥなどであれば老若男女問わず履いて気に履いていただけるはずです。
この手の革は、写真だと本当の良さが正しく伝わらないのが辛いところなので、工房にお越しいただいた際にはぜひ実物をご覧になっていってください。
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