先日、私が心からお薦めするスターレザーとしてご案内したあのTempesti社のIbizaですが、新たに仕入れ先を見つけまして新しい色を購入することができました。
それがこちら。
#grafiteという色名で、濃い目のグレーです。
このIbizaの何が良いかと言いますと、まず生地の部位がバットという非常に厚みがあって繊維がそろっていてしっかりしていて丈夫な部位であること、そしてこの仕上げがオイル多めでなおかつもっちりとした仕上がりであること。
ツヤに関しては、靴になった時には少し落ち着きますので、このツヤが苦手という方はご安心を。
少し前になりますが、あるお客様の靴を違う色のIbizaで作った時にその仕上がりの良さに大変驚かされまして、やはり良いものは良いと皆さんのお伝えしたいと思ったわけです。
その時の写真がこちら。
この革の色は#sienaという赤茶色ですが、ツヤの感じは同じくらいになると考えてよいでしょう。
ちなみに、こちらの#siena(赤茶)はすでに完売しています。
今回入荷しました#grafiteは、濃い目のグレーですが見方によってはこげ茶のようにも見えたりして、なかなか趣のある色であり、さらにこのIbizaはプルアップと言いまして引っ張ると色が少し薄くなるという特徴があります。
こんな感じです。
つまり、プレーントゥのデザインの靴を作ったとしたら、つま先のおでこの部分とカカト周りは上の写真のように色が明るくなり、全体としては明るい部分と元の色のグラデーションになります。
また、先ほどもお伝えしましたがツヤに関しても特に引っ張られた部分は少し落ち着いたツヤ感じなります。
写真は結構明るい部屋で撮っていますので実物よりも少し明るめに写っており、たとえば部屋の中で見た時には結構濃い目のグレーに見えたり、逆に良く晴れた日に外で見たら上の写真くらいの明るさに見えることでしょう。
革の裏側は、Tempestiの革らしく目がそろっていて生地がしっかりとしていることがうかがえます。
革の厚さは2.0㎜ほどでやや厚めではありますが、オイルを多く含んでいるため硬いながらしなやかさを感じます。
前回チャッカブーツを作った時の印象では、しっかりしているのに当たりは穏やかで、少し履き込むとなかなか良い履き心地になりそうと感じました。
じつはこの革、入荷したその日にいらっしゃったお客様に見ていただいたところ、大変気に入ってくださってお取り置きとなり、残りが1足分となっています。
そのお客様も、実物をご覧になってとても気に入ってくださったようでした。
そんなわけで、残りはあと1足分のTempesti社のIbiza、色は#grafite(濃い目のグレー)です。
グレーの靴ってなかなか見ないですよね。
こんな革でチャッカブーツを作るのも良し、フルブローグブーツを作るのも良し、どんなデザインの靴を作ってもとっても格好良く仕上がりそうです。
この革で靴を作りたいという方、ぜひお早めにご連絡ください。
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