以前に、私が実際に革に触れてきた経験から、仮にその革がブランドのものじゃなくてもクオリティが高い、心の底からお薦めできる革をスターレザーとしてご案内するということを書きました。
その時にご紹介したTempesti社のIBIZAの#siena(色)の革はすでに完売してしまいましたが、もうひとつ同じIBUZAの革がありまして、こちらは2足分の大きさの革ですでに1足分のご注文をいただいていますが、まだあと1足分が残っています。
それがこちら。
この革の色は、#lattugaと言います。
lattugaとはイタリア語でレタスを意味するそうですが、私にはレタスよりもメロンの方が近いような気もします。
まず、なぜこのIBIZAという革がそんなに素晴らしいのかというと、おそらく生地としては同じTempesti社のELBAMATTとそう大きく変わらないと思いますが、ラスティングをした時に絶妙な伸びがあり、それは例えるなら昔のカールフロイデンベルクのような、もしくはイルチアのボックスカーフのような、しっかりとしていて決して柔らかい革でないのに必要な分だけしなやかに伸びてくれるのです。
これは実際にラスティングをしてみないとわからないことで、その感覚がなんとも言えないプリッとしたものなのです。
しなやかで張りがあってプリッとしていて、それでいて繊維が安定していて革として申し分ありません。
ちなみにですが、このIBIZAという革は牛の半身の中でも最も繊維が整っていて靴に適していると言われるバットという部位を使っています。
シワの入り方はこんな感じで、とっても小さくてキメの揃ったシワの入り方と言えます。
革の厚さは約2㎜ほどですが、実際にはもう少し厚いようです。
いつも見ていただく革の裏側はこんな感じで、Tempestiの革らしい表情をしていると言えます。
そもそもこの革は元々の厚さが厚くて、そのうちの表面に近い繊維のクオリティが高い部分を使っているので、裏側を見てもキレイなのは当たり前と言えば当たり前です。
そして、このIbizaという革の特徴のひとつであるプルアップですが、こうやって引っ張ると少し色が薄くなるという特徴があります。
つま先やカカト周りは靴の中でも強く引かれる部分なので、多少色が明るくなってそのグラデーションがキレイに表れることと思います。
先にもお伝えしました通り、この革は2足分の大きさで、もうすでに1足分のご注文をいただいておりますので、残りはあと1足となります。
以前に革屋さんから聞いた話では、この革は販売する側として取り扱いが面倒なため販売をやめてしまったとのことで、この革はデッドストックとなっています。
日本中を探せばまだ買うことができるかもしれませんが、それでもかなりレアな革になります。
この革を使って靴を作ってみたいという方、ぜひお早めにご連絡ください。
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