余談ですが、ここ最近2025年は大きな災害が起こるかもしれないというニュースを目にすることが多く、先日のランタンもそうですがもしもの時に向けていろいろと必要なものをピックアップしています。
その中で、最近気になっているのがポータブル電源です。
我が家には定格出力500wのポータブル電源がありまして、とりあえずスマホを充電したり照明につなげる分にはこれで十分なのですが、冷蔵庫を稼働させるとか、炊飯器を使うとか、沸騰ポットを使うとなるとこれではちょっと足りず、1500w程度のポータブル電源が必要になってきます。
そりゃ容量の大きなポータブル電源があればいろいろと便利ではあるものの、ジャクリの1070whのものでも思ったほど長時間使うことは難しく、果たしてそれが災害時に役に立つのかと若干の心配があります。
東日本大震災の時は、私が住む加須市は何度か計画的に停電になったことがあり、そういう時に使うのであれば非常に役に立つのですが、災害の後にいつ普及するかわからないという状況だとあっという間に使い切ってしまいそうです。
それなら、カセットコンロを使ってお湯を沸かしたりご飯を炊いたりする方が安く済みますし、特別なものを購入する必要もありません。
今ちょうどAmazonでジャクリ 1000というモデルが安くなっているので、買うのならこのあたりかなぁって思っているのですが、難しいですよね。
さて、今日は革のご紹介です。
過去にご紹介したことのある革なのですが、年が明けてこれから春に向けて世の中が華やいでいくタイミングに、ぜひこんな革で靴を作っていただきたいと思いましてご紹介させていただきます。
こちらは、Conceria 800社のVacchetta (ヴァケッタ)800という革です。
Vacchetta 800は、私たちシューリパブリックの工房にお越しいただいたことのある方ならきっとご覧いただいていると思うのですが、元々はネイビーだったギブソンブーツが革が焼けてグレーのようなグリーンのような色になってしまっているという、あの革です。
ネイビーは特に変化が大きいので、皆さんその色が良いとおっしゃって靴を作られて、完成したときにはネイビーなので一度困惑するものの、半年もしないうちにグレーのようなグリーンのような色になります。
ですが、こちらのグリーンはそこまで大きな変化があるわけではなく、多少の変化はあるものの変化したのちもグリーンのようです。
このVacchetta 800はシュリンクの革で、良い雰囲気にシュリンクの雰囲気を出しています。
ちなみにシュリンクと型押しは似て非なるもので、シュリンクは薬品を使ってこの模様を作り出すのに対して、型押しは大きなハンコのようなものを押してこの模様を作り出します。
なので、一般的には型押しの革の方が硬い感じに仕上がることが多いと言えます。
そしてこのVacchetta 800ですが、硬さで言えばしっかりしているけれど硬いというほどではなく、かと言って靴として頼りないほどでもなく、非常に好ましい仕上がりの革だと思っています。
裏側はこんな感じで、十分なクオリティの生地であることがわかります。
革の厚さはこれくらいで、計測してみたところ・・・、
1.8㎜ほどでした。
この手の革で1.8㎜であれば、なかなかしっかりとした靴になりそうですね。
そして、このグリーンの革でどんな靴を作るかですが、最近私がお勧めしてきたのがフルブローグが多かったので今日はフルブローグではなくモンキーブーツをお勧めしたいと思います。
思いっきりカジュアルな仕様にして、グリーンのモンキーブーツを作ります。
ウェルトは生地色でも良いですし、敢えてこげ茶色でも良いでしょう。
合わせる色を黒ではないものにして、カジュアル色強めのモンキーブーツに仕上げてみるのも格好良いのではないかと思います。
グリーンの靴を履きこなすオシャレな方、ご連絡ください。
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