チャールズFステッド社と言えば、イギリスの有名タンナーでスーパーバックなどが有名ですが、私たちシューリパブリックで大変人気だったKUDUもじつはこのチャールズFステッド社の製品です。
イタリアの革にはイタリアの革の良さがあるように、イギリスの革にもイギリスの革の良さがあって、今日ご紹介する革はそのイギリスらしさを十分に出しているものではないかと思います。
チャールズFステッド社の「KALBIN OX」です。
こちらのKALBIN OXは、ぱっと見ではステアくらいの大きさに見えますが、
私の親指のところが背筋になり、いわゆるマル革という(半裁ではなく)1頭分の革になります。
革の大きさはだいたい180デシほど。
アノネイのボカルーやデュプイのシャトーブリアンなどが200デシほどの革ですので、それらに比べると少しだけ小さい、つまり若い牛の革を使っているということになります。
180デシというと、かつてのカールフロイデンベルクがそれくらいだったような・・・?
ともあれ、それくらいのサイズの革なのですが、とにかく生地がしっかりしていて厚みがあります。
このサイズで2㎜超えってどういうこと?
いくらOX(去勢した雄牛)の革だからと言って、ここまでしっかりしているとは!
なので、革そのものが驚くほど重く、倉庫から出してくるのがとても大変でした。
そんなことより、この革はスカンジナビア産のオックスハイドのマル皮に自然なシボ加工を施しているそうで、上品なこのツヤはピュアアニリンナチュラル仕上げなのだとか。
とにかく、すごいヤツなんです。
革のしっかり感や重さに対して革の質感はやや柔らかく、ただいわゆるソフトレザーなどのようにクタクタではではなく、履いた時にしっかりしているのにちょうど良い足当たり具合を提供してくれそうな硬さです。
似た感じというとKUDUの革くらいのイメージではないでしょうか。
そういうところが、さすがイギリスであり、さすがチャールズFステッドなのです。
ちなみに、革の裏側はこんな感じ。
元々の厚さがあるので、端の方もボソボソになっていなくて破綻していません。
スムースの革でハイクオリティのものはたくさんありましたが、シュリンクでアニリン仕上げでこのようなハイクオリティってちょっとかなりレアです。
シボ好きの方は、これは逃してはいけません。
革そのものがかなり丈夫なので、丈夫さを追求する方にもお勧めです。
この革で靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。
お取り置き希望の方は、最長1か月間お取り置きをさせていただきますので、10月中をめどに打ち合わせにお越しください。
現在靴を製作中(オーダー中)の方は、その靴が完成するまでお取り置きさせていただきます。
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