まずひとつお知らせです。
先日よりご注文を受け付けておりました「アフターコロナを楽しもう企画」は、ご注文とご予約で既定数に達しましたので終了とさせていただきます。
皆さま、ありがとうございました。
では、今日の投稿ですが、シュリンクの革が入荷しましたのでご紹介させていただきます。
黒い革と茶色の革です。
茶色の方は、先に入荷していまして以前にご紹介したことがあるものですが、同じシリーズの黒が先日入荷しました。
こちらの革は、「アリゾナ」といいます。
茶の革と黒の革とで若干シボの感じが違うのですが、それは天然由来ということで良しとしましょう。
見た感じはまぁまぁ柔らかそうな革です。
シュリンクの革は、靴になった時にしっかりしているのに履き心地が優しいという特徴があり、快適に履きたいというご要望には最適の革になります。
黒の方は、シボがやや薄い感じですね。
シュリンクというよりも独特な雰囲気といった方が適切なのかもしれませんが、この雰囲気はまさに黒い革に適していると思います。
というのも、黒い革であまりにも派手なシボだとちょっと個性が強くなりすぎてしまう可能性もあって、合わせる服を選んでしまうかもしれません。
対してこれくらいのシボでしたら、あまり主張しすぎることもなく、どんなデザインの靴でもまとめやすく、合わせる服も選ばないように思います。
工房にあるギブソンブーツのサンプルですが、この革もやや控えめなシボで、特につま先とカカト周りはラスティングの時に引っ張られてシボが薄くなっています。
シュリンクの革はだいたいそんな感じの仕上がりになります。
言ってみればシボのグラデーションのようなもので、派手過ぎずステキですよね。
革の裏側には、こんな刻印が押してありました。
この辺りの革は、だいたいがイタリアのトスカーナ地方で作られているもので、ELBAMATTのTempesti社やVacchetta 800のConceria 800社も生地の出どころは同じと聞いています。
それでも各社が個性を出してステキな革を作っていまして、今回ご紹介しているアリゾナも何かに似ているようで実はしっかりと個性を出していて、ステキな革です。
この革なら、ギブソンブーツやチャッカブーツ、さらにはセミブローグやフルブローグなどを作ってみると格好良さそうですね。
ご興味をお持ちいただいた方、ご連絡をお待ちしております。
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