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靴のサイズについて思うこと

カテゴリー: Message:伝えたいこと


こちらは、今日お越しいただいたお客様の足を計測したデータです。

若い女性のお客様ですが、このデータを見ると靴のサイズについて考えさせられます。

特徴を簡単に言ってしまうと、この方は小柄で華奢な女性で、

足長が大きい右足でも204mmほど、靴のサイズにすると20.5とか21.0というサイズになります。

その時点で、既製品を探すことがとっても難しいのですが、仮にそのサイズの既製品を見つけることができたとします。

しかしながら、ジョイント周辺の幅が非常に広く、標準的な既製品の20.5とか21.0のサイズの靴では足を締め付けられているような状態になってしまい、

とても履くことができません。

では、幅広の靴を運よく発見したとしても、今度は甲周りが極端に細く、さらにはカカトもとっても細くて華奢なので、

幅広の靴では歩いた時にカカトがパカパカと脱げてしまいます。

そんな理由で、足に合った靴を求めて私たちの工房にいらっしゃいました。

オーダーメイドで作るのであれば、全く問題ありません。

ご本人は、おそらくとっても心配されていらっしゃったのではないかと思いますが、

単にサイズや形状の問題でしたら、足に合う靴を作ることはさほど大きな問題ではないのです。

このお客様のように、靴のサイズで頭を悩ませている方は、実際にはかなりたくさんいらっしゃるのだろうと思います。

靴屋として、既製品が合わないこと=高価なオーダーメイドの世界へ進むというのも、ちょっと違うように思う部分もあるのですが、

でも、残念ながら今はそれしか手段がないので仕方ありません。

本当は仕方ないで済ませてはいけないのですが。

金子みすゞさんの、

「みんなちがってみんないい。」

に表されるように、人ってみんな違うのが当たり前なのに、

靴の世界は標準のわずかなエリアから外れてしまうと、大変なことになってしまうというのが解せないのです。

とにかく、靴屋としてできるのは、サイズが合わない方々の救済手段を考えることだと思います。

何か良い方法がないか、考えてみます。

 

 

お知らせ

【 お知らせ 1 】

7月19日(金)と20日(土)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにて恒例のイベント開催です。

その中で、19日(金)の夕方からゆるーい感じで軽く催しをやろうかということになりました。

詳細は、後日お知らせします。

【 お知らせ 2 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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