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今日、作業をしながらラジオを聴いていたら、デジタル時代におけるデジタルとアナログの棲み分けの話をしていました。 昔は、基本的にすべてがアナログでしたが、デジタルの時計が出てきて、音楽がデジタルになり、カメラもデジタルになり、 更には音楽に関しては、最近はCDすら買うことも減り、配信で入手できるようになって、 もう世の中のほとんどがデジタルになっています。 確かにデジタルはとっても便利で、デジカメで写真をとったらその場ですぐに見ることができますし、要らない写真はすぐに消すこともできます。 誰かに送ってあげたいなら、データとして送ることもできます。 簡単にたくさんコピーすることもできます。 デジタルって、お手軽という大きな強みを持っていて、実際の音や映像のクオリティに関してどちらが優れているのかイマイチ良くわかりませんが、 究極を狙うわけでなければ、デジタルのほうが圧倒的に便利だと思います。 でも、最近ではわざわざレコードで音楽を聴く人が増えていたり、アンプだってこだわりのある人は真空管アンプを使っていたり、 カメラだってフィルムの味わい深さが良いと思う人がいたりして、アナログの良さは単に雰囲気とかではなく、 目的のところに到達するのに手間がかかるけれどその儀式が楽しかったり、アナログのものはひとつひとつが微妙に違っていて、まさに生き物と接するような楽しみだったり、 デジタルにはない人間らしさが感じられるところだったりするのかなぁって思っています。 モノって、洗練されればされるほど面白みがなくなってしまうような気もしますし、やっぱりモーターよりもエンジンのほうが楽しいです。 アナログとデジタルの関係は、そんなものではないかと思っています。 ラジオの番組の中で、ナビゲーターの千原徹也さんが言っていた言葉がとっても印象的でした。 「篠山紀信さんに、いくらでもコピーできる写真を撮ってもらわない。」 たしか、そのようなことだったと思います。 やっぱりアナログって手軽じゃないけれど、極端に言えばそのひとつひとつが神々しいものであり、味わい深いものなんだろうなぁって思います。 私が携わっている靴づくりは、アナログの極致と言っても良いでしょう。 データの管理や情報の発信などに関しては、ほかの方々と同じようにデジタルを活用していますが、 お客様にお会いして打ち合わせをしてムダ話をしてしっかりと意思の疎通をして、 そしてこんな昔ながらのツールを使って足の計測をして、 素材の状態を手感で確認しながら靴にしていく作業もアナログです。 ひとつひとつ丁寧に時間をかけて作るものは、使っていて味わい深さを感じることもできますし、1足1足の微妙な違いを感じてそれらの個性を楽しむこともできます。 私たちの生活の環境は、日々忙しく余裕のないものに向かって進んでいくような気もしますが、できることなら身の周りのものは多少でもゆとりを感じられるものであってほしいと思います。 靴なんてそもそもがアナログですが、その中でもアナログ中のアナログの靴が、こんな忙しい日々の中では、履いていて気持ちが落ち着くのだろうって思っています。 靴が少しずつ成長していくのを感じながら、靴と付き合っていくのは、これはこれでなかなか幸せを感じられるように思います。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 企画商品の「旅チャッカ」の受付が始まりました。 ※写真はあくまでもイメージです。 この企画は、出張や旅行などで出かけられる際に、通常でしたらスペアの靴を持って行かなくてはいけないところを、インソールを交換することでこの1足で乗り切れるという仕様の靴です。 出張や旅行など、泊りでお出かけの多い方にお勧めの靴です。 製法は、ブラックラピド製法にて製作いたします。 革は、こちらで指定した黒の革のみです。 価格は、ラストは別で 74,000円(税別)です。 より道具のように履いていただける靴です。 ぜひ、ご検討ください。 ご注文期間及び数量限定です。 期間は2月末日まで、受注予定数は1月30日現在であと4足です。 詳細は、12月17日のブログをご参照ください。 また、YouTubeの紹介動画もご活用ください。 【お知らせ 2 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、2020年1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 3 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 4 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。        

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