先日、お客様と話していた時のこと。
少し前に完成して納品させていただいた靴に関してうかがったのですが、お客様がおっしゃるにはカカトが痛いとのことでした。
詳しく話を聞いてみると、新しい靴でよくあるカカトが擦れていたい状態のようです。
お客様にはその解決方法をお伝えしましたが、今回はその解決方法を皆さんにもお伝えしたいと思います。

こちらは私が履いているギブソンブーツですが、じつはこの靴を履き始めた時に私も同じようなカカトの痛みを経験しました。

この辺りが痛くなっちゃうんですよね。
この症状の原因はいくつか考えられます。
たとえば、カカトの大きさがあっていないとか、カカトのカーブが合っていないとか、あとは非常にまれなケースですが(実際に私はあるスニーカーで経験しました)カカトの芯が少し内側に飛び出していることもあります。
今回お伝えする対策は、カカトの芯が飛び出しているケースには使えませんが、カカトがあっていないケースや、もしくはまだ靴が新しくて硬いケースには最適の対策と言えます。
その対策とは・・・、

靴をこんなふうに屈曲させて、靴が曲がる癖をつけるのです。
実際には90度近くになるまで曲げます。
以前にYouTubeでもお伝えしているのでお時間があればそちらをご覧ください。
理屈は簡単で、靴の底周りが硬いと屈曲がスムーズにいきません。
それが甲に負担をかけたりカカトに負担をかけたりするわけで、であれば靴を柔らかくしてスムーズに屈曲するようにしてあげれば、負担は軽くなるということです。
私も時々お客様の靴の調整でその癖付けをやりますが、なるほどと納得していただけます。
ポイントは、硬い状態からいきなり無理に曲げたりするとどこかにダメージを与えてしまう可能性もあるので、まずは履いた状態で背伸びをするように靴を曲げたり戻したりして、ある程度クセがつき始めてから手の力で曲げてあげるのが良さそうです。
あくまでもやりすぎにご注意いただき、自己責任でお願いします。
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