ハンドソーンウェルテッドのこと

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おそらく今販売されている靴のうち、ハンドソーンウェルテッドの靴が占める割合は、かぎりなく0に近いのではないかと思っています。

気になって調べてみたら、0.1%未満というデータもありました。

とっても少ないです。

大量生産ができるものではないのでそれは仕方ないことですが、もし履く機会があるのならぜひ履いてみてほしいと思っています。

ハンドソーンウェルテッドは手作業による製作を前提としている製法で、それはラスティングも手作業になります。

機械でラスティングをするのと手作業でラスティングをするのとでは履き心地が全く異なり、手作業でラスティングをおこなったものはとてもやさしい履き心地になります。

また、構造的に見てハンドソーンウェルテッドと似ているグッドイヤーウェルテッドがありますが、これらは似て非なるもので、履き心地に関しては全く別物と言えます。

薄いインソールに厚いコルクのボトムフィラーというグッドイヤーに対し、厚いインソールにグッドイヤーに比べれば少し薄いボトムフィラーという構成は、それだけでも設置時の感覚が異なるのですが、ポイントはそこではなく構造的に見ても圧倒的に曲がりやすいハンドソーンは様々な面で非常に優れています。

さらに言えば、少量生産がゆえにお客様の状態に合わせて調整しやすいところもハンドソーンウェルテッドの利点で、作り手が様々なチューニングを施すことができます。

と、理屈で言えばたくさんあるのですが、作り手からすればハンドソーンウェルテッドの靴を履かないで一生を終えてしまうのは本当にもったいないと思うほどです。

今ならオーダーすれば履くことができるのですから。

無くなってしまってから、一度履いておきたかったっていうのはあまりにも残念なので、興味をお持ちの方はぜひ一度履いてみていただきたいともいます。

ハンドソーンウェルテッド

 

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