11月完成予定の靴たちは、ウェルティングを終えボトムフィラーなどのセットも終え、ソールを貼ってトリミングをし、だし縫いへ進む準備ができました。

だし縫いとは、ウェルトとソールを縫い合わせる作業のことで、英語では sole stitching と言います。
私たちシューリパブリックでは、だし縫いは機械で縫っています。
というか、お世話になっている職人さんに機械で縫っていただいています。
なぜ機械で縫うのかというと・・・、
まず、ダイナイトソールという合成ゴムのソールを使っているため、手縫いでは縫えません。
また、私が考えるところでは、このだし縫いに関しては手縫いよりも機械で縫った方がキレイで正確で早くて安いという、メリットしかないのです。
変にこだわって時間をかけて高くなってしまうよりも、安くてキレイで正確で早い方がお客様も共感してくださるのではないかと思っています。
さらに言えば、あまり知られていないことなのかもしれませんが、だし縫い機は大きなミシンのような構造になっていて上糸と下糸があるロックスティッチで縫うのですが、そのロックの位置が比較的ソールの面に近いところに来るように機械を調整する(表面に出るわけではない)と、下糸が擦り切れた時でも糸のロックが引っ掛かりになって、ソールがパッカリと口が開かないようになるのです。
これも、機械で縫うことの大きなメリットです。
そんなわけで、私たちシューリパブリックの靴のだし縫いは機械縫いなのです。
参考までに、だし縫い前の靴がコチラで、

ウェルトの部分にまだスティッチがありませんが、
だし縫いが終わっている靴は、

これはもう完成してしまっていますが、ウェルトにスティッチが入っています。
機械で縫うと、片足縫うのに約1分くらいで縫えてしまいます。
こんなにキレイに縫えて、あっという間に完成してしまうのなら、やっぱり機械でしょうって思います。
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