数年前から靴を作るのに適しているクオリティの高い革が無くなってきていると言われています。
夏と冬に開催されているレザーフェアに行って革屋さんを回っても、やはり言われるのは同じことばかり。
もうだいぶ前からこうなることはわかっていたし、今後はさらにこの状況が悪化することもわかっています。
かつてイギリスで起こった狂牛病のこと、世界的に牛肉の消費量が減ってきていること、動物愛護や環境問題に対する声が高まっていること、生産者が減ってきていることなど、さまざまな理由で良い革が無くなってきているのです。
そして靴に使う革の中でもっとも美しいのがボックス調のキップ(海外ではカーフとみなすこともあり)であり、さらにその中でクオリティの高い生地を必要とするのが黒い革です。
黒以外は着色で対処することができるけれど、黒に関しては生地の良し悪しがすべて現れてしまうため、最も良い生地を使わないといけないと聞いたことがあります。
作り手としては、一番履いてほしい靴を作るための革なのに、非常に残念です。

こちらは、そんな条件をすべて満たしているRusso di Casandrino社のKing MPというキップ。
もう在庫がだいぶ少なくなってきていますが、今私たちシューリパブリックの工房にある中でもっともビジネスシューズに、そしてブリティッシュクラシックシューズに使っていただくのに最適な革です。

かなり寄って写真を撮っているので、肌目もしっかり見えていますが、こうしてシワを作ってみても変なシワが入ることもなく、生地の良さがわかります。

そして、革の裏側を見れば生地の良し悪しがすぐにわかるという裏側も、スウェードのように非常にキレイです。

革の厚さは1.6㎜ほど。
質感としてはややパリッとしていて生地もしっかりしているので、厚さとしては非常に好ましい厚さになります。

こちらのサンプルの靴たちはこの革を使って作ったものではありませんが、まさにこのような靴を作ってほしい革の代表です。

ギブソンブーツも格好良く仕上がります。
カジュアルで履くための革や雰囲気で履くための革も良いですが、まずはこんな正統派のボックス調の黒いキップで1足作っておくことをお勧めします。
革があるうちに。
今ならまだ間に合います。
★★★お知らせ★★★
★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。
★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
★地元のコミュニティバスのご案内をアクセスのページに追加しました。
★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

