ビジネスじゃない黒

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最近は仕事に行くときにあまりスーツを着なくなった方や、お客様に会う時以外はスーツを着ないという方、さらにはそもそもがクールビズなどで全くスーツを着なくなったという方が増えているようです。

私たちシューリパブリックのお客様の中でも、以前に比べるとスーツを着る頻度が下がったという方が多くいらっしゃるように感じます。

そして、そのようなお客様から聞こえてくるのが、

「スーツからジャケットに変えたんだけど、どんな靴を履いたら良いのか迷ってしまう・・・。」

という声です。

たとえば、これまで通りにビジネスシューズを合わせると、若干足元が思い感じになってしまうし、かと言ってスニーカーというわけにもいかない。

ちょっとだけカジュアルになった服に合わせる靴はどんなものが良いのかというお困りごとです。

もしかしたら、これまで黒い靴を履いていたのを茶系の靴にすると多少カジュアル感が出ることもあるかもしれませんね。

でも、中には黒系の服は合うけれど、茶系の服は苦手という方もいらっしゃって、黒系で何とかしたいと考える方も多いはず。

では、どうしたらちょっとだけカジュアルな服に合わせられるかということですが、これは黒でも素材を変えるのが良いのではないかと思います。

たとえばこんな革を使った靴。

シュリンク

こちらは、オイルを多めに含んだシュリンクの革で、Arizonaという商品名の革です。

シュリンク

小さめのシボのシュリンクなので、あまり激しい印象ではなく、かと言ってスムースのツヤのある革とも違い、適度にカジュアル感を醸し出してくれます。

シュリンク

黒いスムースの革の靴だと、靴のデザインによってはビジネス感が強くなってしまうこともありますが、これくらいのシボのある革だと適度にビジネス感を打ち消して、でもいざという時にはこれでスーツを合わせても何とかなってしまうという、どっちにも使える非常に便利な革なのです。

シュリンク

シワの入り方はこんな感じで、シュリンクの革にしてはなかなかキレイなシワの入り方をしています。

あまり関係ないけれど、この革を作っているタンナーさんの印が押してありました。

イタリア製。

シュリンク

革の厚さは2㎜をわずかに超えたくらいで、適度にしなやかで適度に厚みがあるちょうど良い革です。

シュリンク

こちらはこの革で作ったものではありませんが、まぁ遠くはないといったところで、小さいシボのギブソンシューズです。

ここからアイレットを表から打つものに替えたり、ウェルトをLストームしたりすると、より一層カジュアル感が強くなりますので、そういう仕様も含めて上手に加減していただくとちょうど良いカジュアルの靴に仕上がります。

ちなみに、同じArizonaの茶系の革があるのですが、そちらは個体差の関係でもっとシボが強くなっています。

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