アッパーの劣化はここを注意

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余談ですが、もう3月も下旬なのでクルマのタイヤをスタッドレスからノーマルタイヤに履き替えました。

以前なら、すべて手作業でやっていましたが最近は文明の利器を積極的に利用し、ジャッキは油圧のシザーズジャッキを使ってあまり力を使わずにクルマを上げ、インパクトドライバーを使ってボルトを外して締め、トルクレンチは普通に使いますが、最後の空気入れは電動のものを使ってあっという間に完了し、4本交換して30分ほどという以前と比べたら驚異的な時間で終わるようになりました。

これがもう少し歳をとったら、ひとつひとつの作業が面白くなって、全て手作業でゆっくりやったりするのかと思ってみたり、まぁどうなるかわかりませんが価値観が変わって全然違うことを言うかもしれないなぁって思ったりしています。

最近、私の周りでクルマを買い換えようとしている方がたくさんいらっしゃって、皆さんにどんなクルマが良いのかをうかがってみたりしていますが、皆さんそれぞれで大変興味深いです。

私自身はまったくクルマを買い換えるつもりはないものの、クルマ選びは面白いのでいろいろと物色していると、全くノーマークだったクルマが面白そうだったりするのです。

たとえば、ヒョンデの The New ICONIQ 5なんて、ちょっと前だったら絶対に関心を持たなかったと思うのですが、スペックを調べてみたり専門家の方々のレビューを見てみると、イメージよりもずっと普通に使えて面白そうなクルマだと思います。

だいたいヒョンデとか起亜のクルマってノーマークの方が多いかもしれませんが、ヨーロッパでは普通に受け入れられていますし、私たちが思っているよりもずっと良くできていて、もっと売れても良いのではないかと思っています。

The New ICONIQ 5は、昨年マイナーチェンジを経てバッテリーの容量が非常に大きくなり、最も一充電走行距離の長いモデルで700キロを超えています。

まぁこれはカタログ値の話なので、実際には悪条件が重なった時でこの80%くらいと思っておけば良いと思いますが、それでも500キロを優に超えるのです。

一日に500キロを走ることってそれほど多くないと思うので、おそらくバッテリーに関しての不満はないのではないでしょうか。

それに、このクルマは後輪駆動がベースになります。

いやいや、クルマなんてそんなスペックじゃないよとおっしゃる方、全くその通りです。

私自身まだ乗ったことがないので良いも悪いも言えませんが、ちょっと興味はあります。

EVだってチューニング次第ではオモシロいクルマになるわけですから、今後洗練されたオモシロイEVがたくさん発売されて、走れる距離の問題でEVを排除するようなことが無くなって、必要や好みに応じてエンジン車とEVを対等に選べる時が来るのを楽しみにしています。


余談が長くなりました。

さて、今日は靴を良い状態に保つためのひとつのポイントについてお伝えします。

靴をしっかりとメンテナンスしないで、雑に履いているとおそらくここから劣化してしまうだろうというポイントのひとつがこちら。

アッパーのシワ

こういう屈曲部分に入るシワです。

アッパーのシワ

こちらも然り。

シュリンクや型押しの革の場合、その模様に隠れてアッパーの表面に亀裂が入っていることがありますので是非ご注意ください。

どうしても靴を履いているとアッパーにシワが入るのは仕方ないことで、でもそのシワを深くさせないようにするのがシューツリーです。

正しいシューツリーを入れて靴を保管しておくことで、靴は正しい形を保持し、アッパーのシワはのばされて良い状態を保つことができます。

いやいや、まだこの靴は買って5年くらいだから、アッパーに亀裂なんて入らないよと思っている方、履き方次第では亀裂が入ることもないとは言い切れないので気を付けてください。

特に、クリームをつけすぎの方や、全くメンテナンスをしていない方、革が年数を経てくると日頃のメンテナンスによって状態の差がはっきりしてきます。

クリームのつけすぎが良くないのは、靴のクリームはロウの成分を含んでいまして、そのロウをたくさん塗って靴の中に染み込ませてしまうと、時間が経ってロウが硬くなってきたときに革と一緒に亀裂になってしまうことがあります。

全くメンテナンスをしていない方、もしくは不足気味の方は、革が乾いてしまっていて表面に亀裂が入りやすくなっていることがあります。

つまり、やりすぎてもやらな過ぎても良くないのです。

靴のメンテナンスの際には、できれば靴クリームはなるべく少なめに、それよりも下地づくりとして栄養補給をしっかりやってあげてください。

アッパーのシワ

こちらはデリケートジェルです。

デリケートクリームと同じような役割で、これを定期的に(月に1度くらい)革に少量だけ塗ってあげて、拭きあげてからブラッシングをしてあげてください。

特に先ほどの屈曲部分は革が弱りやすいので、しっかりとメンテナンスをしてあげると良いでしょう。

理想は日頃から正しい形状のシューツリーを入れて、靴を正しい形にしておくこと。

ほんのちょっとしたことで、靴の一生は大きく変わります。


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