今日、お客様のOさんからお預かりした修理靴です。
まだ修理をしていません。
なぜ、そのような靴をブログでご紹介するのかと言いますと、カカトのトップピースの交換のタイミングや、オールソール交換のタイミングの見分け方の参考にしていただこうと思ったのです。
こちらは右足。
カカトのトップピースが結構擦り減っていまして、残りがあと1ミリ強といったところ。
これはできればもう少し早く持っていて欲しかったのですが、目安として残りが2ミリになったら修理をしてください。
まだ1ミリ以上あるから大丈夫なのでは?と思うかもしれませんが、これが不思議なものでこの状態でトップピースを剥がしてみると場合によっては積み上げにダメージがあることがあるのです。
トップピースのゴムが薄くなってくると、まだ少し残っていても積み上げにダメージを与えてしまうことがあるため、安全な残り2ミリをお勧めしています。
もし、積み上げにダメージがあると積み上げを補修しなくてはいけなかったりして、その場合積み上げに補修した線が残ってしまうためあまり見栄えが良くないのです。
一方で、こちらはソールです。
結構擦り減ってはいるものの、まだセンターの凸の柄が残っているため、今回はオールソール交換はしません。
オールソール交換のタイミングは、センターの柄が完全にすり減って消えたタイミングをお勧めしています。
完全にすり減って消えたタイミングで残り約2ミリとなり、それ以上薄くなると何かのきっかけで破れれしまったり穴が空いてしまうことがあり、その場合内部に水が入ったりすると厄介なことになってしまいます。
ソールやトップピースの交換は、遅すぎるのはもちろん良くないですが早すぎるとちょっともったいないので、最適なタイミングを知っておいていただけると嬉しいです。
オールソール交換に関してはもう年内完成は難しいので、修理をしたいという方は年明けにお持ちください。
カカトのトップピース交換は、お送りいただければ到着した翌日には発送できます。
靴も良い状態で新年を迎えられると良いですね。
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